号泣議員の功績

今年も残るところ後一日、新聞やテレビで今年を振り返る特集が組まれて、ダイジェストで一年を振り替えることが出来る。その中で必ず登場し、読む者見る者の口元を緩ませた出来事が、野々村元兵庫県議の号泣記者会見であった。過去にない珍事であり、国内だけでなく世界中に報道された。ここで野々村元議員が、世間の目を改めて向けさせたのが政務活動費である。

政務調査費と言われた時代から、その使い道が目的とは外れた不明朗な使われ方をしていて、議員報酬の二重支給と言われ、その使途を追求するために市民オンブズマンが全国に組織されていた。その後議員としての調査・研究という目的から、「その他の活動」が追加になり、表面上はどんな目的にでも使われるように改正されて政務活動費と改称された。そのため、益々私的目的のため使われるようになり、都度散発的に摘発されていたが、野々村元議員の稚拙な使途報告が明らかになって、一挙に問題が噴出した。

この結果、兵庫県議会では芋ズル式にその他の県議にも類似の処理をしていたのが明らかになり、県議会全体に不正処理が蔓延していたことを世間に知らせることになった。不正使用していたと指摘されて政務活動費を返還した議員や詐欺罪に問われて辞任する議員が、兵庫県議会だけでなくその他の地方議会でも相次いだ。これらの元議員達は、さだめし野々村元議員の幼稚な言動を恨んだに違いない。

今年は「陳謝・釈明会見ワーストテン」が発表される程、陳謝会見が豊富な年で、その中でも号泣会見は断トツのトップだった。ほんの氷山の一角であるが、全国の政務活動費不正受給を暴く原動力となった野々村元県議には、全国市民オンブズマン連絡会議から功労賞か感謝状を贈呈する価値があると思う。

時を同じくして、安倍内閣は「地方創生本部」を設置し、地方活性化に重点を置く方針を表明した。その具体策を策定中のようだが、”地方活性化”の表現が前面に出るに従って、”地方分権化”の声が聞けなくなったのはヒガミだろうか。地方議会に議員というよりは人間性の資質に欠ける人物が続出している以上、安倍サンも”分権化”を後退せざるを得ないのかも知れない。とすれば、”地方の優秀な人材の探索と発掘”を地方創生戦略に含めるべきである。


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