ブランド品とその性能

一昨日の1月7日付けロイター・ニュースに、米国の女流演奏家が3億1千万円のバイオリンを列車の中に置き忘れたが、列車が発車する直前に取り戻せた。彼女は、「ホッとしたどころの話ではない」と生き返ったような気持ちだったという記事が出ている(英文こちら)。

このバイオリンは、クラシック愛好家なら誰でも知っているストラディバリウスで、16世紀後半から17世紀にかけてイタリアのストラディバリが製作した名器である。現在6百台位が残されており、演奏家の垂涎の的で、度々オークションにかけられ、最高額は12億8千万円で落札されたものもある。

一台のバイオリンで何故こんなに高いのかは、その音色がどんな名器も及ばない神がかり的なものとの評価から来ている。しかし、何と言っても人の作ったものである。4百年も昔の製品が劣化することはないのかと、かねてから疑問に思っていたら、世の中には同じ考えの人がいて、楽器の材質から塗装のニスまで分析し、世界の一流の演奏家が暗闇の部屋や目隠しをして現代製とストラディバリウスを引き比べをし、その音質を専門家や鑑定機器で評価したら、何回やっても現代製の方が優れているとの結果が出たという。

時計の時刻の正確度は数百万円のローレックスでも3千円の電波時計には勝てない。ブランド品とは、所有していることに値打ちを覚えるもので、それも個人の虚栄心を満足させるためだけに投資するものである。逆に他人からはバカにされる危険もある。

演奏会では、名器の音を聞いただけでは満足しない。その演奏の方が大事なのである。



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