過去の取戻せない出費や労力
今日の毎日新聞朝刊に、共通したある一本の筋を感じた。キーワードは、第一面下段の“余録”のコラムにある、「サンクコスト(Sunk cost)」と呼ぶ経済用語で、今までに出費した費用や労力を惜しんで損失を広げてしまうという、我々も良く経験する現象である。
“余録”では、今までに1兆円を投下した高速増殖原型炉「もんじゅ」を廃炉に向けた動きを例に挙げており、サンクコストの意味が良く理解出来る。維持費だけで年間2百億円を支払い、再稼動に何千億円を投下するか、当初の計画を破棄して過去の1兆円をドブに捨てるかの判断である。
別の記事で、日銀の過去の金融政策の見直し問題で、アベノミクスの柱として「2%の物価上昇目標を2年で達成する」とブチ上げた政策が2年では達成出来ず、マイナス金利を導入して速度を上げようとしたが、物価は上がるどころか、逆に下向きに動いていることへの対策である。毎日新聞は、“クローズアップ2016”と“社説”及び経済部長寄稿記事の3編を掲載した。直接的な表現はないが、日銀の政策は失敗・黒田総裁勇退勧告である。紙幣を刷り続け、政策を推し進めたのをサンクコストと言いたげである。
気位の高さでは宮内庁に劣らない日銀である。アベノミクスの“量的質的金融緩和”が失敗だったと発表する筈はないが、誰がみても結果は明らかである。
技術企業や製薬会社は、新製品開発に巨額の費用と技術陣の労力を投下する。センミツと称して、モノになるのは千に三つ、後はサンクコストとして経営者は開発断念の決断をする。国の指導者も面子だけに拘らず、見習うべきである。
“余録”では、今までに1兆円を投下した高速増殖原型炉「もんじゅ」を廃炉に向けた動きを例に挙げており、サンクコストの意味が良く理解出来る。維持費だけで年間2百億円を支払い、再稼動に何千億円を投下するか、当初の計画を破棄して過去の1兆円をドブに捨てるかの判断である。
別の記事で、日銀の過去の金融政策の見直し問題で、アベノミクスの柱として「2%の物価上昇目標を2年で達成する」とブチ上げた政策が2年では達成出来ず、マイナス金利を導入して速度を上げようとしたが、物価は上がるどころか、逆に下向きに動いていることへの対策である。毎日新聞は、“クローズアップ2016”と“社説”及び経済部長寄稿記事の3編を掲載した。直接的な表現はないが、日銀の政策は失敗・黒田総裁勇退勧告である。紙幣を刷り続け、政策を推し進めたのをサンクコストと言いたげである。
気位の高さでは宮内庁に劣らない日銀である。アベノミクスの“量的質的金融緩和”が失敗だったと発表する筈はないが、誰がみても結果は明らかである。
技術企業や製薬会社は、新製品開発に巨額の費用と技術陣の労力を投下する。センミツと称して、モノになるのは千に三つ、後はサンクコストとして経営者は開発断念の決断をする。国の指導者も面子だけに拘らず、見習うべきである。
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