何故世界遺産登録に執心するか



福岡県の「神宿る島」宗像・沖ノ島古代遺跡がユネスコの世界文化遺産に登録される見通しとなった。但し、政府が申請していた沖ノ島以外の4件の構成資産は、「世界的な価値を認められない」と却下される公算大となり、政府は全体としての登録に固執するか、沖ノ島に限って登録するか、難しい判断に迫られているという。

政府は毎年日本各地から候補地を選んで登録申請し、登録された地元は歓喜するが、ではその遺産保全に対してユネスコから資金援助されるのかというと、実は日本のような裕福な国が保有している物件については一銭もカネは出ない。むしろ、登録された遺産を保有する国や自治体は、遺産保全のための経費負担が生じる。その前に、登録された場合、莫大な登録料(登録の礼金というウラ金を含む)の支払いが必要である。この金額は公表出来ない程の多額と推測されている。

ユネスコには、世界遺産基金というのがあり、日本も多額の分担金を拠出させられているが、それを少しでも取り返す手段はなく、殆どが自国で遺産保全が出来る資力のない発展途上国に補助されている。

にも関わらず、国や地元が遺産登録に躍起となるのは、観光資源として観光客誘致が目的である。事実、登録されると観光客は鰻上りに増加し、地元の経済を潤すメリットを生じているが、例えば白川郷に見られるように、それまでの山中の閑静な里に広い舗装道路が走り、沿道には土産店や喫茶店・食堂が立ち並んで、保全すべき遺産を破壊し、住民の静かな生活を奪っている。

世界遺産登録とは、デメリットばかり多く、騒ぎ立てる問題では全くない。







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