今日読み終わった本―「インカ黄金帝国」

今日読み終わった本;

『インカ黄金帝国』 ハイラム・ビンガム他 浜 洋訳 大陸書房 昭和43年11月

私の蔵書には、岩波新書の「インカ帝国」やW.H.プレスコットの「ペルー征服(上・下)」など、初代のマンコ・カパックから、最後の第13代皇帝のアタワルパまでの時代の流れを時系列で、皇帝の統治を中心とした物語が多いが、今回読んだ「インカ黄金帝国」は、皇帝の統治・業績は物語の傍流として後方に押しやり、帝国の税制・農業・役人や僧侶の位置、家族生活・植民地政策など、インカ帝国の内幕を多角的に眺めた数少ない書物である。

インカは文字を持たなかったので、文書による記録が残されていない謎の多い歴史の持ち主であるが、同時に文字と同様、文明発展の重要な手段である鉄を持たず、車輪の原理を知らなかった不思議な民族である。にも関わらず、北はエクワドルから南はチリ北部まで南米大陸の北半分を征服した強大な帝国だった。

鉄を持たなかったにも関わらず、4千メートルの高山の稜線を一定の巾で石を敷き詰めたインカ道を縦横に走らせ、敷き詰めた石は薄い安全カミソリの刃も入らないほど平坦に組み合わされていた。この驚嘆な石工技術は、道路を舗装のように平坦にしただけでなく、城塞は住居にも応用され、鉄材を持たずにどのように組上げたかは謎となっている。

鉄の代わりに、アンデスで潤沢に掘り出された黄金が使用され、建築材だけでなく、食器・農耕器具まで黄金が利用されていたらしい。

スペインの征服者が、膨大な物量の黄金を持ち帰ったが、まだ未発掘の金の鉱脈が、アンデス山中に多量に眠っており、現在はペルー政府の監視下にあると言う。







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