言われても見に行きたくなる



今は亡きおふくろは京都生まれの京都育ち、地方へ出ることがなかったので海を見たことがない。テレビで台風前の海を見て、一度大きな波が盛り上がって海岸に打ち寄せ砕け散るのを見たいと良く話していた。その血を引き継いでいるのか、私は屋内の安全地帯に身を置いて、猛烈な雨の中を雷鳴轟く光景を眺めるのが好きである。

荒天を眺めるだけではない。平素は流れが少なく静かな川が、豪雨のあった翌日の増水状態を見るのが好きだった。京都の嵯峨に住んでいた時は、自宅から嵐山まで徒歩で20分の大堰川へ良く増水風景を見に行った。日頃は左岸から川の中程にある中の島まで、歩いて横断出来る程で中州のある流れだが、増水すると川幅一杯の急な濁流となり、長時間眺めていても飽きない光景だった。大堰川と言ったが、渡月橋の橋桁の表示に従っただけで、渡月橋を潜ると桂川となる。濁流の豪快な光景は実は桂川側である。

滋賀県に転居した後も、台風が過ぎた翌日にはウォーキング・ルートとなっている野洲川河川敷から流れを眺めるのが楽しみであった。野洲川は琵琶湖に流入する120本の一級河川の中で流域面積が一番大きく河床巾も広い。平素の流れは河床の中を蛇行している程度だが、数年前の台風18号の時は広い河床が一杯になり、高さ3メートルの河川敷まで溢れ出したことがある。デジカメ片手に河川敷を歩いていて氾濫状況を撮影していたら、国交省のパトロールに追い出された。

今日は台風5号が滋賀県の上空を通過している。「流れを見に行くな」と繰り返し警告されているが、安全地帯から見に行きたいものである。







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