時計の中の小さな歯車



金の卵と言われ、中学を卒業した15才で社会に放り出された我々を迎えた言葉は、「君達は時計の中の小さな歯車。その一つが動かなければ、時計全体が動かない」。こんな昔の話を思い出させる記事がワシントンポストを飾った。題して、「レストランの中枢部、皿洗い」(こちら)。

今のJRはどうか知らないが、旧国鉄時代の新入社員の最初の仕事は、駅構内の掃除夫だった。左手に塵取り、右手に手箒を持ってプラットホームを動き回る姿を覚えている。やがて、改札口の切符切りなどの仕事を経験し、最後には駅長になった人が多いと言われる。

今回ワシントンポストの記事は、高級ホテルやレストランの厨房に勤務する皿洗いに焦点を絞っている。現在、欧米の一流レストランで料理の鉄人として著名なシェフは、すべからく皿洗いからスタートした実話を紹介している。

「薄給だが、そのレストランの評価を左右する重要な仕事を担うのは、手練の皿洗いである。真っ白なテーブル・クロスに並べられたピカピカのグラスや磨き上げられた皿、ナイフ・フォークが用意されていなければ、いくら鉄人の料理でも引き立たない」

「熟達した皿洗いがいないレストランは、顧客が満足するサービスを供給出来ない。皿洗いの腕により、そのレストランの評価を高めたり、場合によっては沈没させたりする。料理の質以上の関心と敬意が寄せられている」

「この分野の職業には、従来殆ど注意が払われていなかった」というのが、この記事の主旨である。この種の仕事は3Kとして敬遠されるが、こんな仕事こそ将来大成する礎となるものである。




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