食欲の秋と「食品ロス」

若い頃は、秋の味覚という言葉を聞いただけで口に唾がたまり、胃が受け入れ態勢を整えている自覚があった。ところが、このトシになるとそのような刺激を感じなくなった。運動力・行動力の減退によるのかも知れない。

旅行案内や地方の料理旅館の勧誘広告には、画面一杯に並べられた山海の珍味の写真がある。一人前ではないだろうが、料理の種類と量を見るだけで食欲が減退する。事実、同窓会など同年代で旅行した時に出される料理の種類や量は中途半端なものではない。反面、銚子を片手に自分の席を外して友人に酌をしたりダベリに行く時間が多く、自席に置かれた料理は手を付けないケースが多い。

ただ我々の世代は、育ち盛りに食糧難の時代を過ごした経験があり、食べ物を残すことは罪悪と教えられて来たためか、出されたものは全て完食する友人が多かった。それが、最近はその習慣が崩れている。飽食の時代に慣れたのではなく、身体が受け付けなくなったのである。

食べ残された料理は惜しげもなく捨てられる。料理旅館だけではない。市内のファミレス、飲み屋、レストランなど、飲食店で食べ残されたものは全て捨てられる。食べ残しだけではない。スーパーやコンビニで売れ残った食品も手が付けられないままに廃棄処分となる。我が国ではその量は、毎日々々一人当たり茶碗一杯の食料を捨てているという。

自給率の低い日本は、輸入した食料品の相当部分を捨てていると揶揄した外国メディアがあった。食べる量だけ注文しようとの呼びかけがある(こちら)。改めて、「腹八分目」の教えを実行する食欲の秋である。





ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック