残されていたショパンの心臓



ショパンは生存中、精神医学でいう“生き埋め恐怖症”で、死に際には「私の胸を開いて心臓を取り出して欲しい。そうすれば、生きたまま埋められることはない」と叫んだと言われる。

パリで客死した彼の遺体は、地元の墓地に埋葬されたが、遺言通り彼の心臓は取り出され、コニャック入りの瓶の中で、幾多の変遷を経て今はワルシャワの聖十字教会の柱の中に保存されている。

ショパンの死因は肺結核とされていたが、生存中を通じて慢性的な病状を呈しており、本当の死因は150年の間謎とされていた。保存されている心臓を調べれば原因が判ると専門家の間で論議されていたが、2014年に医師団にその機会が訪れ、結果が最近米国医学ジャーナル誌に発表された。

2014年4月14日の深夜、聖十字教会にワルシャワ大司教、文化大臣の他に医師、科学者など計13名が集まり、荘厳な雰囲気の中で心臓入り瓶を教会の柱から取り出されたが、瓶を開くことは許されず、ガラス瓶を通して外観を調べるだけに留まった。結果は、慢性的な結核で心嚢炎を発症したのが直接の死因と推定された。

現場にいたある人は、保存瓶を開けて心臓の細胞を採取し、DNAテストを実施して更に詳しい調査を希望したが、蓋を開けると心臓を破壊することは明らかであり、死因が確認された以上、目的は達せられたとして、保存瓶は再び教会の柱の中に密封された。

以上、ワシントンポスト11月10日電子版(こちら)。

ピアノの詩人と言われ、数多くの名曲を残したショパンは私の大のお気に入りである。そのナマの心臓が、二つの世界大戦の中を無事に守られて来たのに特別の感慨を覚える。






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