“Me Too”は文法的に正しいか




米国タイム誌の表紙に“今年の人”としてセクハラを受けた女優達が、本来は恥ずべき被害者として泣き寝入りするところを、勇敢にも名乗り出た「沈黙を破った人達」として同誌の表紙に掲載した。SNS上で、「#MeToo(私も)」のハッシュタグでセクハラを告発する動きが出て、米国ではこの言葉が“今年の言葉”にもなっている。

さてその“Me too”の表現だが、文法的に正しいのかどうかの議論がある。我々世代の日本人には、進駐軍兵士を相手のパンパンが使う日本語に、「ミーも横浜に行ったわょ」など、本来は英語なら“I”を使うべきところを“Me”で表現していたのを記憶している。従って、「ミー」と聞くと米軍将兵相手の売春婦を連想する。

話は変わるが、芸能界のジャニーズ事務所の社長が自社所属のタレント達に「ユー達は・・・」と相手を「ユー」と日本語の中に英単語で呼称しているのを聞いてパンパンを連想したことがある。

その“Me too”だが、米国のネットで“Me too grammatically correct?”をキーワードに検索したら、約43万件がヒットした。ネイティブの間でも議論があるようだが、「文法的には異論があるが、日常的に使われていて問題はない」という点に要約されるようである。

「me は目的語として使用される代名詞、それを主語として扱うのは技術的には間違い」との正論も出ているが、「The most widely tolerated grammatical error is “Me too”. (最も広く容認されている文法的な誤りの代表が“Me too”である」との解説もある。文法にうるさいケンブリッジ辞書のサイトでは、「me also か me as well が望ましい」とある(こちら)。

人々に広く使われている言葉であれば問題はない。パンパンを連想する人はその人の勝手である。






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