命がけで食べる食べ物



「自己の人生を賭してでも食べたい食べ物」と大袈裟に言えば、河豚の肝とか牛レバ刺しが思い浮かぶ。前者はテトロドドキシンという青酸カリの1千倍の猛毒が含まれ、後者は食中毒を起す細菌が含まれているなどの理由で、法的に食べるのを禁止されている。ただ、一般には危険な筈がなく、法にも規制されていないが恒常的に死者を出している食べ物がある。

主に日本の正月に食される伝統的な『餅』がそれである。昨日の元日には2名が餅を喉に詰まらせて窒息死した他、複数の人が病院に搬送されたが重態だと報じられている。昨年は9人が死亡した。その他、類似の事件で餅を喉に詰まらせて病院に緊急搬送された患者の90%以上が、65才以上の高齢者とのデータがある。

餅は弾力性が強く、一口では食べられない大きさなので、飲み込む前に何度も噛まねばならない。高齢者、特に入れ歯をしている人には重労働である。噛み切れずに飲み込めば餅が喉に詰まり窒息を起すことになる。

英国BBCニュースでも、本日の電子版で早速、『美味しいけれど危険な日本の餅、死ぬこともある』との見出しでこの実情を報じた(英文こちら)。

ではこの危険で美味しい食べ物をどのように食べれば良いか。BBC記事は、“Chew, chew and chew. (噛んで、噛んで、噛め)”とし、それでもダメなら“小さく切ってから口に入れること”とある。

食べなければ新年を迎えた気にならない。是が非でも食べねばならぬ日本人の義務食である。高齢者の我々は、しっかり噛むに噛んで、飲み込む時には”この世の見納め”と覚悟して喉に落とし込む勇気が必要である。





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