NYタイムズが報じた衣笠訃報

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「1987年にルー・ゲーリッグの連続出場世界記録を破った日本のプロ野球のスラッガー、衣笠祥雄が亡くなった。71才だった」と米国の有力紙NYタイムズも大々的に報じた。紙面には1996年に衣笠の記録を破ったリプケンに祝意を表するため訪米した時を中心に数多くの写真が添えられている(こちら)。

「彼は数多くの死球を受け、中でも1979年に左肩鎖骨を骨折しても出場を続け、スランプや年齢のハンディを乗り越えて2215試合連続出場し“Iron Man(鉄人)”と呼ばれた。身長175cm体重73kg と恵まれた体格でもなかったが、本塁打504本で日本プロ野球第7位、2543安打で第5位の実績を残した」と彼の人となりと業績を紹介している。

記事には、「ゲーリッグの記録を超えた2日後、広島球場で中日ドラゴンズと対戦中、途中で試合が中断され中曽根総理の祝福メッセージが流れた。その試合で衣笠はホームランを打ったが試合は負けた」とか、「ゲーリッグの記録を破った10年前に、米国の記録を破った選手がいた。ハンク・アーロンの755本の本塁打記録を破った王貞治だった」との記述もある。

その中で私の知らないエピソードの紹介があった。「彼の母は日本人女性、父はアフリカ系米国人男性である。父は沖縄駐留の兵士だったが、彼は妻と息子を見捨てて帰米した。人種差別が強い日本では、衣笠のプロ球界での業績を損なうとして、彼が混血と報じることはなかった。衣笠が夜遅くまで英語を勉強しているのを知ったチームメイトは理由を聞くと、米国に行って自分の知らない父親に逢いたいためと言う。同僚が、“お前が日本一のプレーヤーとして名声を博するようになれば、向こうからお前を訪ねてくるよ”と言うと、彼は涙を溜めて肯いていた」

その他今回のNYタイムズ記事は、今までの日本選手にはない衣笠選手に対する長文の哀悼の想いに満ちていた。

【注】冒頭の写真は、リプケンが衣笠を越える記録達成試合で始球式を行う衣笠、捕手はリプケン。



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