名刺の交換


日本のビジネスマンが、初顔合わせの場では必ずお互いに名刺入れをポケットから出して名刺を交換する風景を、「書いたものがなければ相手の名が覚えられないのか」と揶揄する外国人の話を直接聞いたことがある。海外からの来訪者の受入れを担当する部署にいたので、名刺に関する外国人の意見が聞ける機会が多かった。来訪者の中には、訪日するためには名刺が必要と聞いて、初めて自分の名刺を作って来た人もいる。

そんな訳で、現役時代の私は名刺を保管する分厚いキングファイルを何冊も持っていた。“名刺があっても相手の顔が浮かんで来ない”のはザラにあった。名刺とは、その人を覚えているというより、その人に会ったことを証明するに過ぎなかったのである。

今日このブログを書く気になったのは何故かと言えば、加計問題で愛媛県関係者には逢ったことはないとウソブク柳瀬元首相補佐官のウソに「会った会わないで、こんなに引きづるのか」と業を煮やした愛媛県が、同補佐官の名刺を公表した写真を見たからである。名刺の上に押された赤い日付ゴム印がなんとも懐かしい。私も毎日の面会で交換した名刺の余白に、同じような面談日を押印したからである。

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名刺交換と言っても、相手の地位によってはこちらの名刺は渡しても、相手がくれないこともあった。民間同士ではこんなことはないが、お役所の高官には良くあった。こちらも高官に会ったことを上司に報告する必要があるので、「失礼ですが、お会いした記念のためにお名刺を頂戴出来ませんでしょうか」とねだる必要があった。

ここで何を言いたいのかと言えば、首相補佐官のような人は、こちらが名刺を渡しても、先方からくれないことが良くあるのである。今回愛媛県が公開したように、相手から名刺をくれたのは余程の事情があるからである。ましてや、記録を残すのが官僚の第一の仕事である以上、柳瀬元首相補佐官は愛媛県職員の名刺を持っているのは間違いない。「探してもない」というのは、探していないからである。首相補佐官とすれば探さなくてもどこにあるかは知っている。でないと職務は務まらない筈である。






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