京大名物「タテカン」撤去

画像


京都大学の名物と評判の「立て看板」(タテカン)が、京都市の歴史的景観条例違反で撤去されることになり賛否両論が出ている。実は2012年頃から市当局から口頭指導が出ていたが、大学側ではタテカンには学生文化として許容されて来た長い歴史があり、役所の指示に従うのは、京大の“自由の学風”に反するとして放置して来たが、昨年10月に文書により本年5月1日と日限を区切った行政措置を受け方針転換したものである。

タテカンは私の子供の頃から出ていて、キャンパスの構成物の一部のように溶け込んでいた。当時の内容は、新入学生歓迎とか部活の勧誘などが主であったが、その後特定の学生の主張を表明する道具にもなっている。

タテカンはキャンパス全面を取巻いている訳ではない。西側東山通りと南側東一条通りの正門から西半分の道路に面する部分に限定され、不文律なルールが守られている。この間に約100枚のタテカンが並ぶ。

景観を損なうと言うが私はそうは思わない。例えば、京都の夏の風物詩である鴨川の床は、川沿いの料亭から河川敷に思い思いに乗り出し、夜ともなれば数多くの赤い丸提灯がケバケバしく灯るが、スッキリした川岸の景観を損ねているとは誰も言わない。長い伝統が景観損傷を文化に置き換えているのである。

京大のタテカンも今や京都の文化となっている。大部分の看板は大学の石垣の上の芝生か石塀に寄りかかって建てられているので通行を妨げることはない。歩道側に倒れないようブロックで支えられている。

東山通りに面する場所は、都道府県女子駅伝や全国高校駅伝のルートに当たっており、特に帰路にはその前を走るので、テレビの中継などでもお馴染みになっている。誰も目障りとは言わない。これを見れば、あぁ京大の横を走っているなと気付かせる点景になっている。

道頓堀川の横にある派手なグリコの看板が景観を損なうので撤去せよとは誰も言わない。逆に地元の象徴を守る方向に動く。同様に京大のタテカンも京都の文化として守るべきである。






ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

野村レオ
2020年02月19日 12:31
はじめまして。
タテカンや寮の立ち退きなど、京大の問題について記事を書いております、ライターの野村レオと申します。
記事は近日、講談社の現代ビジネスhttps://gendai.ismedia.jpにて公開される予定です。

記事のために立て看板の画像を探していたところ、このブログを発見しました。もしよろしければ、かつてタテカンがあった光景として、この記事の写真を使用させていただけないかと思い、ご連絡を差し上げております。

記事の趣旨は、京大生の自由な学生文化を支持し、近年の大学の対応に疑問を呈するものです。

誠に恐縮なのですが、記事掲載が今週末を予定しておりまして、お早めにお返事をいただけると大変ありがたいです。
ご検討のほど、何卒よろしくお願いします。

この記事へのトラックバック