「首相動静」に出ない行動


愛媛県が国会の要請により提出した「安倍首相は獣医学部構想を3年前に知っていた」ことを明らかに示す文書が出て来た。首相は今年1月までこの計画があったとは知らなかったと答弁していた。今回の新文書は、首相が加計理事長と15年2月25日に会って、「新しい獣医大学の考えはいいね」と応じた記述がある。

これに対して、安倍首相、加計学園とも即座に当日の面談を否定した。生々しい文書が公開された中での否定であり、愛媛県の文書はウソと断じたのと同様である。ただこの文書は、加計学園が首相との会談を県に報告した内容を記述したもので、県の作為が入り込む余地はない。この文書がウソだったなら、加計学園が県にウソの報告をしたことになる。では何故か?の疑問が残る。

ただ妙なことに、各新聞社の当日の「首相動静」の記事の中には、首相と加計理事長面談の記録がなかった。首相の当日の動きが全て網羅されていると理解していたのに、各社こぞって記載しないことがあるのか、調べて見ると興味ある事実が判った。

まず「首相動静」は、「取材は共同、時事の両通信社の記者が担当する。これは慣例であり、ある意味では特権とも言える」とあり、各メディアは両者から配信を受ける。ただ、「首相官邸には“首相動静”に載らないよう、首相とのウラ面会をアレンジすることで、上手く立ち回っている人物もいるし、“首相動静”にあえて載るように、わざとらしく面会に来る人もいる。また新聞記者に面会を報道させない代わりにバーターで別な情報をもらうという取引も存在する」ともあり、「首相動静」は必ずしも正確な報道ではないらしい。

おまけに、「首相官邸には、人の眼に触れない秘密の出入り口がある」という。忍者屋敷の“どんでん返し”の現代版である。加計理事長がこれを利用すれば、首相番記者には勘付かれず、“首相動静”にも載らない。

私の現役時代、中国政府のVIP出迎え団として京都駅に行った時、新幹線ホームの駅長室隣の特別ドアから地下に続く赤絨毯の階段と廊下を歩き、改札口を経ずして駅ビルの正面玄関の車寄せに出るルートがあることを知った。首相官邸にもこんなカラクリが施されていることは当然だろう。

新文書で暴露されても平然と否定する以上、首相には逃げ切れる何らかの成算があるのかも知れない。或いは、野党・マスコミ・国民が見くびられている可能性もある。


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