新幹線のあおり運転



山陽新幹線が博多と小倉間でボンネットが破損しているのが発見されたが、運転手は運行に支障はないと判断してそのまま新下関まで走行した。昨年暮れにも、乗務員らが小倉駅で異臭を確認し、乗客からも車内に靄がかかっているとの通報がありながら、こちらも運転に支障はないと名古屋まで走って点検したら、台車に亀裂が発見された事件があった。

JR福知山線脱線事故で、安全運行第一を誓約した筈のJR西日本社内のコンプライアンスと体質改善の不徹底が原因と批判する声が大きいが、真相は社員に叩き込まれている“ダイア遵守第一”の精神だろう。

旧国鉄時代から、定刻通りに走り過ぎる列車を見て腕時計の針を調整していた外国人の話を良く聞く。JR琵琶湖線能登川駅で、定刻より25秒早く列車を発車させて謝罪文を出したニュースは世界中に報道された。“ダイア第一”の精神は、「新幹線車輌の台車に亀裂の重大インシデントについて」と題した釈明のニュースリリース冒頭に『列車に遅延を生じさせてしまいましたことに重ねてお詫び申上げます』とあることでも判る。亀裂のまま走らせた責任より、“遅延を生じさせた”方を詫びている。

私は毎朝8時過ぎにウォーキングで新幹線に沿った農道を、線路の距離にして約1.7km、近づいたり離れたりして約30分、この間に上り東京方面行きだけでも2分から3分間隔で通り過ぎて行くのを見ながら歩いている。2~3分間隔と言えば、通勤時間帯の山手線と同じである。山手線は時速100km内外だが、新幹線はその2倍以上で走る。“のぞみ”号は、先の駅で退避して後続をやり過ごすことはないので、1分の遅れが後続の数十本の列車にたちどころに影響する。

運転手や中央司令室が運行に支障がないと判断すれば走行を継続するのは、後続列車の“あおり運転”を喰らっているためで、過密ダイアが原因である。

“ダイア第一”と“あおり運転”による後続車への影響、これが“安全運転”よりも優先されていると言える。







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