酷暑に琵琶湖の冷却効果



「琵琶湖に冷却効果はない」と彦根地方気象台が発表した。今月の酷暑で、東近江市が全国第5位の高温を記録した日があったり、大津市では10日間連続猛暑日の史上タイを記録した。「滋賀には日本最大の琵琶湖を抱えているため、お隣の京都盆地ほど暑くない」との湖国のイメージがあったらしい。

夏の暑さでは有名な京都から滋賀に移り住んで20年になるが、京都よりは涼しいと感じたことはない。いくら琵琶湖が大きいと言っても、滋賀県全面積の17%。私の家から車で25分走って、やっと最寄りの湖岸に着く。湖に面している守山市に住んでいてこれ位だから、湖南の山々の向こうにある信楽などは湖国とは言えない。

湖面をさらさら流れる涼しい風の恩恵を受けるのは、湖岸に住む一握りの地域に限定されている。

逆に、広い湖面に照り付けられた熱射により湖水が温められ、夜になっても気温が下がらない。最低気温が25度以上の熱帯夜が10~18年に彦根市で198日、大津市で171日の記録もある。湿度も高く、7月には彦根市で平均湿度が78%で、「蒸し風呂」と言われる京都市の70%を越える。

琵琶湖の冷却効果は夏よりむしろ冬で、琵琶湖の西に連なる比良・比叡連峰より吹き下ろす風が琵琶湖を渡って来る冷たさには類がない。また、強風が多く、冬になるとJR湖西線がしばしば運休になり、大阪・京都から北陸に向かう特急サンダーバードが、東海道線米原経由の遠回りを強いられている。

酷暑の季節に琵琶湖の冷却効果をイメージするのは他府県の人達に違いない。実際の滋賀県住民は、お隣の京都の人達と同様、暑さにうだっているのである。






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