小さいものでも大きな成果


毎日入電する米国の有力紙NYタイムズに、ある日こんな記事が載った。「NYタイムズは、電子版読者の増加で、2千4百万ドル(約26億4千万円)の利益を計上した。本年第二・四半期には電子版だけの読者が10万人増加し、本業の広告収入減少を十分カバーした」。

2千4百万ドルとは大きな数字だが、“$24 million profit”とあり、電子版読者増だけでなく、全社の数字と思われる。

画像


NYタイムズだけでなく、米国の新聞業界は購読者減に伴う広告収入の大幅な減少で経営危機が噂されていた。NYタイムズから毎日の電子メールの中に、上掲の画像のような「電子版を週1ドルで閲覧可能」のキャンペーン案内が執拗に入電する。おまけに、「お急ぎ下さい。特典はxx日まで」と、まるで我が国の青汁かサプリのテレビCMのような大新聞とは思えない節操のなさである。大のNYタイムズが、週1ドル・キャンペーンを執拗に繰り返していているのである。

日頃テレビを見ていて、自動車とか家電のような値段の張る製品でなく、単価が百円台の少額商品の宣伝のために巨額のテレビCM費を払ってペイするのかと他人事ながら心配することがあるが、数の力とは大きなものである。梃子が小さな力で大きなものを動かすように、僅かな数でも集まれば大きな力となる。

ナチスの宣伝相ゲッペルスが、「宣伝とはウソでも、同じ文句を繰り返し伝えることで効果を生む」と言ったが、NYタイムズの週1ドル・キャンペーンもテレビのCMも、そう言えば同じ文句の繰り返しである。私の好きな言葉に、「点滴の石を穿つがごとく」というのがあるが、同じ場所に落ちる水滴は石をも凹ます力がある。

特段の政策も持たない議員を集めて、数の力で国を動かそうとする党も同じ力学だろう。




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