山根会長へのおもてなしリスト

ボクシング連盟山根会長の前時代的なパワハラがあったことが大きな社会問題になっている。関係者333人の内部告発で明らかになった問題で、アマチュア・ボクサーにとっては深刻な問題であり、健全なスポーツマンシップがないがしろにされているものであるが、テレビの解説では半ば面白半分の報道番組となっている。

その中の一つに、山根会長への“おもてなしリスト”がある。地方のボクシング協会が山根会長を迎えるにあたってのマニュアルのようなものであり、決して山根会長が自身で要求したものではない。このようにしなければ、会長のご機嫌を損じ、地方の大会運営に影響を与える惧れがあるとの自衛手段である。愛媛県のボクシング協会が作成したものが、これは便利と全国に伝播したものである。

まずホテルに出迎えるに際して、役員が30分前から正面玄関前に整列するところから始まり、会長が到着したら一斉にお辞儀をして出迎えることと規定されている。宿泊はスイートルームで、部屋の中には会長好みの酒類、果物、菓子、おつまみなどを用意しておき、夫々のブランド名など細かい記載がある。

これを見て、私の現役時代に新たに就任した社長の海外法人視察のお供を命じられた時を思い出した。経験豊かな部長クラスがカバン持ちという訳にはいかないと、海外出張経験が豊富な若手管理職としてどういう訳か私が指名されたと聞き及んだ新社長出身事業部の管理部長から電話があった。社長のお付きをするに際しての心構えをお伝えするから、時間を見て来てくれという。

その部長は私とは面識がなかったが、何かの参考になると思って彼の部署へノコノコ出かけたら会議室に通され、ワープロで作成された2ページのメモを渡された。

ホテルで社長の部屋に出迎えに行く時は、約束の時刻より1分でも早く行ってノックをしてはいけない。逆に1秒でも遅れてはいけないと難しいことが書いてある。他にアルコールは精々ビールのジョッキ一杯とか、肉より魚が良い。キムチのような辛いものはイカンなど細々と書いてある。日本食は好むがうどんは不可ともある。今回の山根会長へのおもてなしリストを見て当時を思い出した。

おもてなしリストとはご本人の指示ではない。長い間行動を共にした取巻きが見聞きしたものの忖度リストである。これがまた当たっているところに値打ちがある。

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