iPS細胞でパーキンソン病治験


私のグラウンドゴルフ仲間にパーキンソン病罹病者がいる。若い時からゴルフをやっていた精か、グラウンドゴルフの腕前も相当なもので、市のGゴルフ協会公式行事でも、650人の会員中、上位80人に名を連ねることが再三ある力量であった。同じクラブに属し、同じ町内の同好会で一緒だったが、その彼が「後何年Gゴルフが出来るかな」とつぶやいたのを聞いたのが8年前だった。

元気な彼がそんなことを言う理由を聞いたら、「持病のパーキンソン病が進行している」と言う。それでも8年前はそんな兆候は見せず、町内の同好会員である女性を自分の車でGゴルフ場に連れて行って我々と一緒にプレイする元気さがあった。

その彼のプレイの成績が目に見えて落ちて来た。腕に力が入らないと言う。一緒にマイカーで往復していた女性にも、「安全性に自信がなくなったので、誰かに代わって貰ってくれ」と言い出し、私が引き継いだ。

その内、自分で運転するのも自粛したので、私が一緒に行き来することになった。Gゴルフのフィールドでも、自分の靴紐が解けても結びなおすことが出来ず、我々仲間が助けるケースが増えた。次のコースに移動する場合も、腕をつかんで助けて歩く日が続いた。彼の自宅前で私の車から降りる場合も家人の助けがいるようになったのが2年前である。

この状態でGゴルフを続けるのは危険と見た我々同好会の代表連中が、揃って彼の自宅を訪問し、夫人に事情を話して好きなGゴルフを断念させるよう助言した。長年一緒にプレイした仲間に引導を渡すような苦渋の決断だった。家人も入浴やトイレまで人手がかかることを承知しており、本人も止むを得ないと納得した。この時彼がポツンと呟いた言葉に、「京大の山中さんが、もう少し早くiPS細胞を見つけてくれていたらなぁ」がある。丁度、ノーベル賞を貰った直後のことであり、パーキンソン病治療に希望を持たせる報道があったのである。

「生命に危険があっても、頼まれれば喜んで治験の実験台になる」と意気込んでいた彼も今年は78才。今度の治験対象者は70才以下である。無念な気持ちで治験の成り行きを見守っているに違いない。




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