カナダドライと松茸のお吸い物



日本では馴染みが少ないが、北米や中南米ではCANADA DRY の緑色の缶ジュースが、街のスーパーやコンビニなどの商店でどこにでも見られる。ジンジャー・エールと言われるポピュラーな清涼飲料水である。この缶を片手に街中を歩く人や車のダッシュボードの上に置かれているのは良く見る風景である。

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この庶民の飲み物であるカナダドライが、米国ニューヨーク州バッファローで訴訟沙汰の騒ぎが起こっている。理由は、缶の表面に“Made from Real Ginger”(天然の生姜で製造)と表示されていながら、実際には飲料水の中には生姜が入っていないという偽称の疑いである。缶の表面には“100% Natural Flavours”(100%天然風味)の文字も見える。

元々、ジンジャー・エールは腹痛に効果がある飲み物として評価が高く、その理由が土生姜の有効成分が作用しているというのが理由だった。事実、2007年頃は本物の生姜を使っていたらしい。ところがある消費者が、今のジンジャー・エールを飲んでも、生の土生姜の根を齧った時の味が全くしないと指摘があったのに端を発している。

実際には、この商品は炭酸水・果糖ぶどう糖液糖・クエン酸・酸化防止剤・香料・ジンジャーエキスが成分であり、天然生姜は含まれていない。商品の表示は偽称であり、消費者を欺くものであるというのが今回の訴訟沙汰である。

訴訟を受けたドクター・ペッパー・スネイプル・グループは、「訴状を見ていないので、コメントは控える」としている。

出典:CBSニュース(こちら英文)

日本に「松茸のお吸い物」という人気商品があるが、“松茸”の表示があっても誰も松茸が入っているとは思っていない。だからと言って、“松茸”の表示は偽称だから外せと騒ぎ立てる人はいない。「松茸のお吸い物」という呼称全体が固有名詞で登録商標と思って納得している。カナダドライも“Made from Real Ginger”のウソの表記を外して、ジンジャー・エールと言う名前だけ残しておけば良いのである。



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