いつ捕まるか



8月12日に大阪富田林警察署の面会室から男が脱走してから丁度3週間。人相や年齢、容姿及びひったくり犯罪の手口など詳しく分かっているので、早晩発見されるに違いない。いつどんな形で捕まるか外野席の関心があったが、警察官延べ4万2千人を投入、目撃情報1200件も寄せられながら、8月中には遂に見付からなかった。

甘い警察署の監視体制を突いた周到な逃走計画の上での脱走なので、管轄の警察は腸が煮えるような気持ちに違いない。どんな些細な情報でも追いかけるのが捜査の常道で、目撃情報や監視カメラの追跡も丹念に行われているに違いない。ただ、豪雨災害の行方不明者を長い棒で探りながら川辺の叢の中を調べるように、こんな所で見付かる筈がないと自明の場所でも探索しなければならないのと同様、寄せられた情報は追いかけなければならない。

例えば、男は盗んだ自転車やバイクでひったくりを繰り返しているらしい形跡がある。被害に遭った時刻はいずれも深夜だが、近辺で昼間に起こったひったくり事件でも逐一追わねばならない。加えて、大阪府はひったくり事件では全国ワースト記録を長年続けている。また監視カメラによると、犯人らしい男の行動は深夜に集中しているが、昼間の学童登校時の見守りも求められる。無駄と思いながらの捜査努力は大変なものである。

犯人の男が、嘲笑いの眼でこれら警察の動きを見ているに違いない。我々はいずれ発見・逮捕されるものと思っているが、オウム事件の高橋克也・菊池直子が17年、平田信が16年捕まらなかった。外国に遁走していたが、赤軍のオランダ・ハーグ事件に関与した重信房子は26年間も捕まらなかった例もある。東京府中の東芝3億円事件で白バイ隊員に偽装した若い男は遂に捕まらず時効になった。

我々は、いずれ捕まると思っている男は、自身では逃げ果せると思っているのかも知れない。





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