ケチをつけられた栄冠

女子テニス全米オープンで、大坂なおみ選手が女子テニス界の女王、セリーナ・ウィリアムスを破り、日本人で始めて優勝した。世界中で大々的に報じられたが、日本ではその偉業の結果だけが大きく取上げられ、その決勝戦が異常な雰囲気の中で展開され、全米オープンの名前を汚すものであったことは余り問題とはならなかった。

日本の新聞報道で、表彰式における大坂選手の「こんな終り方になって申訳ありません」との挨拶を文字通り紹介しただけで、その意味については特に説明はなく、読む者に読み過ごされるだけだったが、実は今回の決勝戦の内容を悔やんだ意味があった。

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決勝戦は両者丁々発止の死闘だけでは終わっていなかった。セリーナ選手が判定に、女王らしくない再三に亘る主審に対する口汚い抗議やラケットを床に強く叩き付けて壊して、しばしば試合を中断させる場面が続いた。本来はスポーツ精神に欠けると糾弾されるべきセリーナ選手であるが、暦年の輝かしい業績や出産後の復帰を称えること、同大会で最多優勝24回に並ぶ記録に並ぶ大事な試合とあって、詰め掛けた観衆は総じて同選手の支持者であった。試合中や表彰式での激しいブーイングがそれを物語っている。昨日のワシントンポストの記事でも、「試合をぶち壊したのはセレーナではなく主審の判定」と言っているのでも分かる。

ただブチ切れで暴れまくったセリーナに対し、試合の休憩中や表彰式でも常に控え目な大坂の態度には米国メディアも賞賛し、「主審とのやりとりで試合にケチがついたが、大坂はサーブでセリーナを圧倒した」(NYタイムズ)、「素晴らしいプレーを展開した大坂を若いスターとして誕生させた今大会を記憶すべきだ」(CNN)と完全アウェイで健闘した大坂を称えている。




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