今年の英単語2018



年末が近づくと、「今年の漢字」とか「今年の流行語」が選ばれる。いずれも世相を反映し、その語、その言葉だけでその年の動きや特徴を最小限の表現で表す試みである。いずれもトップ・ワンが選ばれるが、選に漏れたいくつかの表現を伴って眺めると一層の面白味がある。

海外にも似たような調査があり、その一つに「今年の英単語(Word of the Year 2018)」が発表された。日頃、英文記事の表現や流行語などに直接接することのない我々にとっては、それこそ別世界の話だが、その言葉の中で生活する人々に選ばれた単語がどんなものかを知ることは、何に関心を持ち、何をその年に感じたかが推測できる気がする。

米国のウェブサイト辞書を運営する“Dictionary.com”が選んだ今年の英単語は「misinformation」であり、英国の“Oxford Dictionaries”は「toxic」だった。いずれもサイトにアクセスされた回数を選出の基礎としている。

「misinformation」は“誤報・虚報・デマ情報・ガセネタ”の意味であるが、同じような意味の対語「disinformation」と良く混同される。同じ虚報でも後者は“事実を隠すため・人を欺くため・人を故意に混乱させるため”という意図的なニセ情報の意味合いがある。

「misinformation]は昔から使われてきた表現であるが、この数十年の間SNSなどで頻繁に利用されている間に、その語の概念が変化してきて、「disinformation」の意味に近くなっているのが“今年の単語”に選ばれたのではないだろうか。トランプ大統領が、自己に都合の悪い情報を「fake news」と連発するが、どちらの意味にも採れる微妙な表現である。

一方、オックスフォードが選んだ「toxic」は我々もお馴染みの単語で“有毒な・有害な”意味で、こちらは“toxic substance・toxic gas・toxic waste”などのような合成語で、社会的な事件を報道する際に使用され、かかる情報が多かったところから来ているらしい。

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どちらも底の見えない暗い社会を暗示する印象がある。我が国の今年の漢字も明るい表現を期待したいがどうだか。私が今年の漢字を選ぶとすれば「暑」だが、これも良い印象はない。






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