山火事の怖さ

良く登山をしていた若い頃、京都北山のある山中を歩いていた時、焦げ臭いニオイが漂って来た。どこかで焚火か枯草でも燃やしているのかと思っていたら、谷を隔てた遠く向かいの尾根から白い、かなりの量の煙が立ち上がるの見えた。こちらに延焼してくるには遠い距離だが、山火事は飛び火して拡がる危険があり、近づいて来ると人間の足では逃げ切れないと聞いている。仲間と相談して急ぎ下山した。

今、米国カリフォルニアで大規模な山火事が各所で発生し、既に東京ドーム3,208個分(別のニュースでは7,800個分)が焼失したと報じている。つい先日、銃乱射で12人の死者を出したばかりのサウザンドオークス市も近郊で被害を受けている。また、ハリウッド近くの高級住宅地近くも山火事が迫り、レディ・ガガなど有名人が避難する動画がネット上に流れた。大きな丸い黒メガネに派手な高級衣装をまとって車に乗り込む姿は、避難姿とは異質の感じがした。

いつ消火出来るか見当もつかない現在、カリフォルニアだけで燃え上がって焼失した森林面積は6,500ヘクタールと言われている。一方、日本で山火事で焼失した面積は、林野庁の資料によると一年で700ヘクタール。現在延焼中のカリフォルニアの山火事が、如何にスケールが大きいか判る。ちなみに、林野庁資料にあるデータでは最近日本での最も大きな山火事は、2014年(平成14)の岐阜県各務ヶ原の山火事440ヘクタール焼失が最大のものである。

米国は西も東も大きな山火事が多い。特に今回のカリフォルニア州を含む西海岸に多いのは、地形的に巨大な盆地を形成しているためのフェーン現象や、年間を通じて雨量の少ない乾燥地帯であることにより、自然現象による大規模な山火事が発生するとの定説があるが、専門機関の調査では人為的な原因が90%近くを占めることが判明している。伐採のための機具が発する火花が乾いた森林に引火すること、キャンプファイアやバーベキュー、飯盒水炊など野営の不始末、逍遥中の喫煙などの他、動機不明の放火に起因するという。

単に森林消滅だけでなく、大量の煙の蔓延による大気汚染や航空機の飛行障害の原因になっている。火の用心、残り火の始末は都会だけでなく、自然界の中でも必須の要件である。











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