巨人にFA移籍することの功罪

FA資格を得た選手の多くが読売巨人への移籍を希望する。大観衆の中でプレーしたい、テレビの実況中継が多い試合に出たい、ネームバリューが高い球団の選手との誇りをバックに自分の能力を示したいなどが表向きの理由だろうが、何よりの魅力は他球団とは比較にならない年俸に違いない。

広島の丸選手が巨人にFA移籍する。試合の観客動員数では、今の巨人は広島に遠く及ばない。あまりに弱体化した結果、巨人のテレビ中継の頻度は以前に比べ格段に少なくなっている。 “名門巨人”のブランドは今では一部守旧派の仮想現実のイメージに過ぎない。それでも移籍するのは“喝!”の張本が指摘するようにカネの魅力以外にはない。

長年の勤め先を辞める時と同様、プロ球団でもFA資格が得られる8年間もの間、優秀な成績でファンの支援を受けて活躍した球団を去るかどうか決断をする時は、その後の自分の歩む道を熟慮したに違いない。その時に、惜しまれながら元の所属球団から訣別して巨人入りをした小笠原、谷選手などがどんな道を辿ったかも考慮の対象にあった筈である。あの清原さえ暗い先が待っていた。生え抜きという血が何よりも尊重され、トップの道が限定される団体である。目の前の物質的な餌が有能な選手を潰して来たのは巨人軍の歴史が物語っている。

野球少年時代、風呂屋の16番のロッカーが空くまで脱衣所で待っていて、一寸も帰って来ないとオフクロが心配して尋ねて来た程のカチカチの巨人ファンだった私が白けたのは、自分で選手を育てることなく他球団で出来上がった4番バッターばかりをカネに明かせて補強した長島の人事政策からであった。それから既に数十年、それが今の凋落巨人の遠因になっているにも関わらず、巨人のカネがFA移籍で有能選手を潰している。それを承知しながら改善されないというのは、人間はカネの前では如何に弱いものかを物語っている。






ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック