今日読み終わった本―「安倍政治100のファクトチェック」



今日読み終わった本:

『安倍政治 100のファクトチェック』 南彰・望月衣塑子
 集英社新書 2018年12月


著者の南氏は長年朝日新聞政治部で活躍後、現在は新聞労連に出向して中央執行委員長であり、望月氏は東京新聞政治部に在職。記者クラブの会見で執拗な質問を続け、菅官房長官に「貴女の質問には答えない」と言わせた名物女性記者である。

トランプ大統領が、メディアの報道をフェイクニュースと非難を繰り返しながら、自身の発言が明らかな偽の情報が多いため、「ファクトチェック(事実確認)」として米国メディアで盛んになった手法である。この運動にならって、第二次安倍政権発足後のさまざまな発言を、①「森友・加計学園問題」、②「アベノミクス」、③「安全保障法制」、④「憲法・人権・民主主義」、⑤「官房長官会見」から100項目に整理し、夫々に○(正しい発言)、△(部分的に正しい点があっても誇張や本質からずれた発言)、×(嘘・間違い発言)で集約したのが本書である。

結果として、○は3件、△30件、×67件となっている。本書の基本は間違い発言の解明が主眼だから×が多いのが当然で、○や△はファクトチェックの公平さを表すためのお添え物の意味合いがあるが、一方で隠蔽・改竄・偽証が目立つ安倍政権の体質が現れたものとも取れる。いずれも判定は、国会の議事録や会見記録、報道機関が掲載した公文書の内容やインタービュー記事など、誰でもアクセス出来る公開情報を使っており、夫々に引用先が明示してある。

安倍政治のファクトチェックとの題目ながら、野党発言も取り上げられ、公平さにも配慮した形跡がある。

嘘・誇張だけでなく数多い失言が目立つ安倍政権なので、今後ともチェックの対象となる案件は増えそうである。一時代の日本政治の記録として将来の資料となる本と言えよう。







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