久方ぶりのオーケストラ演奏会

クラシック音楽好きとあって、京都に住んでいる時は良く演奏会場に足を運んだ。管弦楽だけでなく、室内楽やピアノ独奏会などで幅広く、頻度はむしろ後者の方が多かった。催される演奏会は大規模な管弦楽よりは多かったためでもある。加えて京都という土地柄、現在居住している滋賀より音楽会は盛んだったようである。

という訳で、最近は音楽会に参加する機会は少なくなった。今は年に二回開催されている滋賀医科大学管弦楽団定期演奏会だけになっている。コンサートホールが我が家から徒歩圏内にあるという理由と、入場料無料という魅力もあるが、大学のクラブ活動の発表会のレベルを超える技量として評価しているためでもある。

最初に出席したのは第43回定期演奏会で、この時の会場は現在より遠く電車を利用した。今回8日(土)に出席したのは第70回目だったので、10年以上も通っている。勿論、昨年のように演奏会当日は入院していたり、他の所用があって欠席した年もあるが、それでも結構続いており、会場で配布されたアンケートに「今回の出席は何回目ですか」との設問に具体的に答えられず「15回以上」と記入したが、あながち間違いではない。

その第70回定演のプログラムは、ワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」序曲、リストの「レ・プレリュード」、チャイコフスキーの交響曲第五番のポピュラーな曲を揃えた。前回がエルガーの「威風堂々」第一番、ドビュッシー「小組曲」、カリンニコフの交響曲第一番という比較的馴染みの薄い内容だったためか、今日の聴衆は格段に多かった。

第一曲目のワーグナーはバケツをひっくり返したような喧噪で、よく見られる日本人に不得手な金管楽器だけでなく、今回は何故か第一バイオリンのパートまでも高音域で金切り音を発する騒ぎで続く二曲も懸念された。しかし、第二曲からはゆっくりした低音で始まる曲のためか、いつもの落ち着きのある演奏振りで安心させた。チャイコフスキーの第五はこの楽団のお得意と見えて、過去にも数回取り上げられた記憶があり名演だった。

久し振りの演奏会を満足な気分で、最近とみにご無沙汰の夜道を帰途についた。


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