今日読み終わった本―「さらば、ヘイト本!」



今日読み終わった本:

『さらば、ヘイト本!』 大泉実成・加藤直樹・木村元彦著 ころから出版 2015年5月

この本は2015年出版である。日本では嫌韓・反中という中国・韓国・北朝鮮をルーツに持つ在日外国人を標的にしたヘイト本のブームが2015年にようやく沈静化し、今後再燃を防ぐために発行した本と冒頭に述べている。在日に対する攻撃は下火になったかも知れないが、ネトウヨのウェブ上の横行や右翼思想の雑誌、書物は現在も相変わらず多い。

右寄り思想の出版物は何故か良く売れるという。理由は不明だが、本書では売らんかなの姿勢で書く著者より、出版社の意向が強く、特にネトウヨは本を読まずタイトルと目次だけ読むので“アイキャッチ”で本の価値を決めるとしている。一般にタイトルは出版社が決め筆者は付けない。要するに「憎悪を煽りたてる大量のアイキャッチが、ネトウヨたちの背中を押し、小躍りさせ、ネットの中にヘイトスピーチを溢れさせていると説く。

本書の中に、「“ヘイト本”羊頭狗肉ランキング」との独立した章があり、タイトルと中身が異なる本のランキングがある。順位の高いのがタイトルと内容の齟齬が大きく、最下位がタイトルと同様、或いはタイトル以上に内容がひどい評価となっている。10位まであるが、どんな著者や出版社が嫌韓・嫌中派かが良く判る判断材料にもなる。

本来は保守派とヘイトスピーチとは別物である。ヘイトスピーチとは悪口や批判のことではない、差別を助長し煽動することである。本書はこの点をシッカリと区別し、ネトウヨが使うヘイトスピーチは間違っていると指摘している。

本書はネトウヨに搔き回されている保守系の論客を冷静に見ており、在特会など行動により意志表示する層に対し、「まっとうな保守」を標榜する人を厳格に区別している。

本書の著者達は左翼でなくリベラルな立場で、場合によっては保守色を有しながらも現在の保守論客や著作を評している点で、意外な発見のある本であった。




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