グリーンランドは売り物ではない!



石原元東京都知事が尖閣列島を都で買うスケールの話ではない。トランプ大統領が世界最大の島グリーンランドを米国で買い取れるか側近に打診し、本国のデンマークがカンカンになって怒り、「お生憎様、グリーンランドは売り物ではありません」と発表した。

グリーンランドはデンマーク領だが本国とは遠く離れている。我々が良く見るメルカトール図法による平面世界地図では極地に近いほど極端に拡大されるため、グリーンランドは大陸のように大きく見える。またどの国も、自国を中心に展開した地図を作成するので、日本から見ればグリーンランドは西の隅っこに押しやられるため島全体が表示されない。それだけに、想像以上な大きさのように理解されている。

グリーンランドはデンマーク領ということもあり、欧州大陸に近い先入観があるが、北極を中心にして展開される地図を見るとカナダに近接し米大陸に近い。トランプ大統領から見れば、直ぐ近くの島である。また普通の地図では豪州大陸よりも大きく見えるが、実面積ではグリーンランドはオーストラリアの30%に満たない。北極に近いため、全島の80%が氷に覆われていて、居住地はカナダに近い西海岸に集中している。

主要産業は漁業で日本にも輸出されている。鉱物資源も豊富と見られるが、氷の下のため開発が進んでいない。とりわけ石油資源に着目されているがまだ産出されていない。元来不動産業のトランプ大統領が食指を動かすゆえんでもある。

トランプ大統領は、来月9月2日に初めてデンマークを公式訪問するが、グリーンランド購入の話は出ないらしい。購入意思が表明されたとのニュースにデンマークでは「季節外れのエイプリル・フールの冗談に違いない。もし真面目なら、トランプ氏は発狂した証拠である。グリーンランドは少数ながら定住者もいて、決して売り物ではない。ただ、この島でビジネスをやろうというなら話は別である」と突き放している。

出典:ガーディアン電子版(こちら





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