日本人にラグビーを再認識させたWカップ


現在行われているラグビー・ワールドカップで日本チームの活躍は、他のスポーツに比べて比較的注目度が低かった日本に一挙にラグビー熱を燃え上がらせた。表面上は乱暴で野蛮な印象を与える競技の中に、意外と紳士的な選手達のふるまいと厳格なルールに気付いた人が多いと思われる。


尤も、我々には決して新しいスポーツではない。社会人ラグビーや大学ラグビーは新聞のスポーツ欄を再三賑わせているし、甲子園の高校野球と同様、花園ラグビー場での高校ラグビーの名門校の名前を知っている人も多い。なかんづく、手に負えない不良生徒達を抱えた京都の伏見工業高校の生徒を更生させ、何度も全国制覇を成し遂げたラグビー部の話はテレビドラマまでになってラグビーを知らない人達をも感動させた。


しかし、日本では野球、サッカー、バレー、体操、水泳、フィギュアスケートなどに比べてラグビーへの関心度は低かったようである。それでも私の勤務していた会社は、取締役の中にラグビーのOBがいたためか、テニスと並んでラグビーに力を入れていた。関西のCリーグで、直ぐにもBリーグ入りが出来る位置にあり、会社の敷地の中にラグビーのピッチも作り、選手も大学ラグビー部の有力選手をスポーツ枠で採用していた程である。神戸製鋼OBの平尾選手を講師に招いたこともあった。


ある年、私の所属する部署に人事部からラグビーで有名な大学のラガーを受け入れてくれないかとの打診があった。我が部署は海外取引で特別の知識と経験者を揃えているので部内で馴染みにくいと断った。しかし、総務、庶務担当としてでもと泣きつかれ、止む無く受け入れたことがある。しかし受け入れてみて驚いた。第一線の経験豊富なベテランの中で裏方の仕事であるが、部内のチームワーク造りに精を出し、何よりも礼儀正しい行動が周囲の好感を得ていた。就業時間中のラグビーの練習や対外試合を認めない企業の姿勢も良く理解していた。


ラグビーの試合では、競技が終了すれば相手方とジャージの交換をするなど特異な習慣があるなど、他のスポーツにはないラグビーの「ノーサイド精神」を教えて貰った。


今回のW杯で、台風のために中止になったカナダ選手が率先して被災地のボランティアに汗を流したこと、外国チームが試合終了後に観客席に向かって日本流のお辞儀をするなど、ラグビーの美しい「ノーサイド精神」が日本にラグビーファンを急増させたのである。




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