今日読み終わった本―「警察の表と裏99の謎」


今日読み終わった本:


『警察の表と裏99の謎』 北芝 健 二見書房 2007年4月刊


このブログページに、「今日読み終わった本」のタイトルの記事が短い期間の間に出て来る場合がある。そんな短い期間で一冊の本が完読出来るのかと不審に思う人があるかも知れないが、実は図書館で一回あたり3~4冊を借りて並行して読むことが多いためである。病院や診療所に診察に行く時、長い待ち時間の間に読む本と家で読む本は区別している。じっくり腰を落ちつけて読むのは時事問題や専門書などのカタイ分野の本、外に出かける時に携行するのは小説や随筆などの軽い読み物が多い。


本書は後者に属するもので、著者は元警視庁刑事による警察組織内や各部署の警官、刑事、公安勤務者などの役割、活動、苦労話、内輪話を99項目に散りばめた読み物である。


全国に27万人の警察官がいるが、その内キャリアは僅か500人。テレビドラマや推理小説に出て来る殺人事件など扱う花形の捜査一課長はキャリアが就任することはない。叩き上げのノンキャリでないと務まらないという他の省庁とは異なる組織の実態などが説明されていて面白く参考になる。ドラマなどで警察官が「本官は・・・」と自分のことを目上の人に述べるのは実際には使わないとか、取調べ官が容疑者に自腹でカツ丼を振る舞って白状させる話と同様、作り話であるなど現職経験者の話だけに説得力がある。ヤクザを捕らまえたら元刑事だったとの裏話もある。


本書は全体で7章に分けられていて警察官や組織を多方面から切り込んだ実態の説明だが、最後の6章目は「はたして日本の警察は弱体化しているかと第7章が「これが北芝健の「警察改造計画だ!」の項で持論を述べている。これが本書を起草した目的だったようである。


警官と学校の教師が若造に見えるようになると、先の成長がなくなるトシになった証左だと言う人がある。日本の警察が弱体化していると聞くと、護送中の容疑者に逃げられたり、ピストルを置き忘れるなど、昨今の警官の不祥事を想起するが、若造警官のやることだからと思ってしまう自分もトシを喰ったのである。







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