水の都ベニスで非常事態宣言



水の都ベニスで、このところ異常に高い潮位に襲われ市内が水浸しになる日が続いている。イタリー北東部の海岸に位置するベニスは毎年この時期、地中海からアドリア海を通って吹き付ける季節風の影響を受け潮位が上昇するが今年は異常である。


今年11月12日には、潮位が187cmまで上昇し、記録に残されている最高潮位を示した1966年の194cmに続く史上第2位で市内の90%が浸水した。水が退いた3日後の昨日は再び154cmの高い潮位に見舞われ市内59%が浸水した。


市内全体が世界遺産に登録され、人口50万人のベニス市には年間2千万人の観光客が押し寄せる。世界的に有名なサン・マルコ広場は閉鎖され、人気の水上バスのヴァポレッティも運休、歴史的建造物のバシリカ寺院など多くが浸水し、既にこの3日間で莫大な額の被害が発生している。学校も3日連続の学級閉鎖となっている。


政府は2003年以来、防潮設備の建設を始めているが工事は収賄汚職疑惑が続き、2021年暮れまで完成は見込まれていない。


高潮位記録トップ10の半分5件は過去20年に発生しているが、残り5件は昨年から今年にかけての2年足らずの内に集中しており、原因は地球温暖化と世界的に顕著な海岸都市の地盤沈下の影響があると見られている。


出典:BBCニュース電子版11月14日付(こちら)及び11月15日付(こちら


両日の記事には市内の状況を示す豊富な高画質の画像が満載で、英文記事を読まなくても被害の状況が良く伝わって来る。中には、日本人と見られる若い女性が重そうなスーツケースを持ち上げながら、長靴姿で水没した歩道を行く画像もある。ただ、すべての画像はBBCの著作権の対象と注意書きがあるので、このブログページには転載出来ない。