何とも胡散臭いサプリ、半数足らずが効果なし



テレビや新聞広告で賑やかなのはサプリの広告である。特に高齢期に達した人の弱みを突き、如何にもそれらを回復、治癒する効果を大々的に宣伝している。曰く、男性強壮剤、膝痛、腰痛、頻尿解消、育毛、等々。一見、医薬品と思わせる表現だが実は薬ではない。


形状は錠剤、カプセル、飲料、粉末と一般の医薬品と全く変わらない。メーカーも大塚製薬、ロート製薬、小林製薬など医薬品メーカーが含まれているので、どんなサプリでも医薬品と直結して理解してしまう。


しかも、一般の医薬品と違い、高価なものが多いが、「初めての方に限り50% OFF、但しお一人様3箱限り。期間限定、今から30分、電話オペレータを増やして待機しています」とけしかける宣伝が多く、しかも、いずれも即効性のあるような効能文句が並び、如何にも胡散臭ささを感じさせる。


サプリとは英語のsupplement(サプリメント)「補足、補充」の意で、商品名として使用される場合は「栄養補助食品」を意味する。従って医薬品でなく医師の処方はいらない。バイアグラはED治療薬で医師の処方がなければ入手出来ず、スギ薬局では売っていない。一方、新聞全面広告にデカデカと「みなぎる男性の活力。元気な夜を守りたい」とあるのは医薬品ではなく薬局で買える。その代わり前者は健康保険で高齢者は10%負担で手に入るが、後者は保険がきかないので実費で5回分¥12,960(税込み)かかる。


そんなサプリだが、市場に出回っている多くの「サプリの40%以上は規定時間内に水に溶けない」、つまり服用しても溶けないので有効成分が体内に吸収されない、要するに効かない、と国民生活センターが調査結果を発表した。高価なサプリを飲んでも、そのまま体外に排出されるだけと言う訳である。詳細記事は(こちら)。


この発表に対し、サプリ業界の団体、“健康食品産業協議会”では、「医薬品と同等の評価でならないように見えてしまい、消費者を誤認させてしまう」と反発しているが、何のことはない。サプリは医薬品と同等の評価をされる効果はなく、誇大広告で消費者を誤認させていることを自認しているようなものである。


早い話が、サプリとは謳い文句程の効力はないという訳である。