米国国立公園で日本人が転落死



今日の毎日新聞に目を引いた記事がある。

米西部ユタ州のアーチーズ国立公園で11月29日、60代の日本人の男女2人が転落し、死亡する事故があった。同行していた30代の日本人男性も負傷し、病院に搬送された。在デンバー日本総領事館などが明らかにした。

地元警察によると、事故は同公園で最も有名な奇岩「デリケートアーチ」近くで発生。日本人の男性(65)と女性(60)の死亡を確認した。公園は事故後一時閉鎖された。

死亡した人達に対して非礼な表現だが、記事としては何でもない普通の事件である。しかし、ここに日本人の危機意識の低さが潜んでいる。


米国に旅行しなくても、グランドキャニオンやヨセミテ、ナイアガラなどの観光地の写真を見て、一足踏み誤れば断崖から真っ逆さまになる地点に転落防止柵が設置されていないことに日本人としては違和感を覚える。これらより遥かに規模が小さい東尋坊にでも転落防止柵が設置されている。東尋坊だけではない。多くの景勝地でも類似の危機回避策が講じられている。


目も眩むようなグランドキャニオンの断崖の柵のない先端に立っている米国人観光客の写真を見るだけでハラハラさせられるが、彼らには危機ポイントの一歩手前で踏みとどまる意識があるらしい。我々日本人は、このような危機意識が薄い。駅のプラットフォームに転落防止の仕切りが徹底されていないと騒ぐ社会である。


大体、駅のプラットフォームの端は危ないという危機意識は我々の世代には子供の頃から叩き込まれていた。今の子供だけでなく若い世代の人たちは「♪動き始めた汽車に、一人飛び乗ったぁ~」と歌われても意味が分からないらしい。列車は乗降口の扉が閉まったのを確認してからではないと動き始めないのに、何故飛び乗れるのかの疑問が先立つ。以前は、列車の客車の乗降口に扉がなくても身を守る習慣を誰もが身に着けていたのである。


外国人は新幹線の網棚に貴重品の入った鞄を置いたままトイレに行くことはない。治安対策が身についている。こんな習慣がなく、危険な箇所には防御措置が講じられている生活環境に染まった日本人が、海外へ行けば置き引きに会ったり、崖から転落することになるのである。




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