ローム佐藤社長死去と京都の経営者



今日の毎日新聞紙面にローム(株)創業者佐藤研一郎社長死去を報じる記事に掲載されていた写真を見て、私が現役時代に見かけた姿を思い出した。掲載されていた写真はそれ程昔のものだったようである。


私が同氏を見かけたのはローム本社前の路上であった。同社は京都市内の五条通りに面していて、全国都道府県駅伝や女子駅伝のテレビ中継で本社ビルが映り込むのでお馴染みである。新聞記事に記載の通り、人前に出ることが苦手らしく、社会的に露出度の低い人だった。


京都にはローム社を含め、全国というより世界中で著名な企業が集まっている。電子機器などハイテク分野が多く、創業者が技術畑なので社交向きでないのかも知れない。他にもムラタ製作所の村田社長も財界には顔を出したことがないので有名であり、任天堂のように京都税関が視察に訪問しても、「応接室で面会するだけで、工場見学もさせてくれない」と支署長から愚痴を聞いたことがある。


懇意にしていた京都貿易協会の専務理事から聞いた話では、京都の企業の経営者は総じて控え目というか社交性に乏しい人が多く、商工会議所が音頭をとっても京都経営者連合会は組織出来なかったらしい。比較的声が大きく露出度の高い人は京セラの稲盛社長、ワコール塚本社長、裏千家の千宗室家元(肩書はいずれも当時)位だったと前述専務理事の話であった。


そう言えば、世界的に名を知られたその他京都企業のオムロン、島津製作所、大日本スクリーン、ニチコン、日本電産、堀場製作所など殆どの経営者は技術畑であり、財界活動より自社の技術開発、海外展開に力点を置いた結果、閉鎖的な社会の京都から飛び出してグローバル企業へと発展したところが多い。


明治時代からの老舗、島津製作所と任天堂を除いてはいずれも戦後の丁度私が社会人となったほぼ前後の年に創業し発展した企業ばかりで、今回死去された佐藤社長のロームもその一つである。




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