頭の良い人は物事を複雑に考える

頭の良い人は物事を複雑に考える


まだプリント基板という集積回路がなく、真空管がトランジスターやダイオードに替わっても、結線図に従って生産現場で配線する職場があった。結線図は技術課の電気部門の技術者が描くが、頭が良いと評判の京大工学部電子科を出た技術者の描いた配線図は結線が複雑に入り組んで作業がし難いと現場で評判が悪かった。逆に現場作業員が、「部品をこう配置すれば結線が簡素になるではないか」と怒鳴り込みに行ったものである。


現場作業員によれば、製図作成者名の欄を見なくても、部品の配置や曲がりくねった結線を見て、この技術者が描いたものと判ったという。「頭の良い人は、すべからく物事を複雑に考えるものだ」が通り文句になっていた。


この現象は今でもいろんな分野で見られる。政治の分野でも国会での議論の内容を見ても、官僚が提出した議案内容も判り難いのが多いし、日常生活の中でも良く経験する。その中で最近身近に起こった例を一つ。


我が家の電話回線はケーブルテレビの会社と契約している。我が家の裏庭から先200メートルの田圃に小学校が建設されたため、従来の回線ではテレビの受像が悪くなるとアンテナ不要のケーブルテレビに無償で変更してくれた。その時に、電話回線の変更も薦められ、それまでのNTTとの契約より格段に安い料金だったので、インターネットの回線も含め全面的に変更した。


ところが、電話回線についてはケーブテレビの電話部門がKDDIに事業統合して以来、毎月の通話料の明細書が郵送されなくなった。料金は自動銀行引き落としのため、従来からカミサンが明細が判らないと不満をもらしていたので、この際ネットで見られる手続きを始めた。


これが中々の難問で、この手続きのためログイン登録が必要である。手許にはKDDIのインターネット開設情報を持っていたので、セルフIDとセルフパスワードを入力したら、「間違っています」とエラーメッセージが出て登録出来ない。23日試行を繰り返してもハカが行かないので、なかなかつながらない電話のサポートデスクに相談した。


その結果、私の手持ちの情報はインターネット用であり電話用ではなく、新たにセルフIDなどの情報を提供する。それも「請求明細」と「通話明細」は夫々セルフIDが異なる。前者はケーブルテレビに、後者はKDDIから別々に依頼して欲しいとの回答を得た。メールでの連絡は外部に漏れる恐れがあるので、夫々郵送で通知するとのことである。


単なる電話の通話明細・請求明細をネットで得るために何故かかる複雑な手間が必要なのか、しかも夫々に担当者がいるのである。世の中にはムダな仕事で満ちている。





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