800米の急峻な崖を昇り降りする生活(中国)


崖上生活2.jpg

(画像をダブルクリックすると大きくなる)

中国四川省に、地上8百メートルの崖の上で100世帯を超える人が住む村がある。2016年に「世界の危険な通学路」として各国の想像を絶する場所の一つとして紹介され注目を浴びた。この梓川河童のブログページでも引用したことがある。この小さな村は約200年の歴史がある。


崖の上の民家は日干し煉瓦造りで勿論電気は来ていない。トウモロコシとジャガイモしか耕作出来ず、人々は毎日崖下の町まで食料や生活物資を買いに降りなければならない。そのためには切り立った急峻な崖に架けられた籐の蔓や木製の危険な梯子を徒歩で昇り降りする。児童たちの通学路でもある。登るだけで2時間かかる。北京の国営通信がこの状況を写真で紹介して以来、国内外で大きな反響を呼び、政府は新たにスチール製の梯子に付け替えた。


こちら)をクリックすると英文だがBBCニュースが出て4枚の画像が付いている。記事の最後近くに若い母親が幼い子供の手を引いて梯子を上る写真がある。これは動画になっていて、左下隅の(▶)をクリックすると、多くの人々がこの危険な梯子を上って行くスリリングな光景が見られる。高所恐怖症の人には見ているだけで足がすくむ。


このBBC記事は、これら危険な生活様式を紹介するためではない。習近平政権の貧困撲滅政策の一環として、この崖上生活する人々を70km離れた同じ四川省の平地に転住させる計画を紹介するのが主目的である。


政府はこれら転住民が住むアパートを建築し、家族構成に応じて5075100平方米のブロックを提供する。政府が70%の費用を補助し、各世帯は残りの30%を負担する。その負担額は一人当たり2500元(約4万円)、4人家族だとその4倍になる。中国全土の約3千万人の貧困層の一人当たりの年間収入が2300元とされているので、これを上回る負担額である。それでも84世帯が多額のローン返済覚悟で移り住むが、30世帯は今後とも居残って危険な梯子利用生活を続けることになった。


習近平政権は、2020年中には全国の貧困者撲滅計画を達成する予定だったが見通しは絶望的で、新型コロナウィルス発生がそれに輪をかけている。



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