今日読み終わった本―「山椒大夫」



今日読み終わった本:


『山椒大夫』 森鴎外 青空文庫 199811月公開


チョンマゲ時代、自宅の門口に竹を2本交叉して出入りを禁止され、自宅謹慎処分を喰らった武家の生活もかくやと思わせる今日この頃である。近所の田圃では田植機の作業の音があちこちから聞こえるが、田圃を持たない身にとっては「晴読雨読」の毎日である。


ところが読みたい本を手に入れるにも市立図書館が臨時休館のためどうしようもない。加えて今日は新聞休刊日。家にある沢山の蔵書から再読を試みたが、どの本もどの本も文字が小さく、よくもこんな小さな字の本を読んでいたものだと我ながら感心する程読み辛い。


そこで思い出したのはパソコンで読む青空文庫である。随分以前に試していたが、スマホやタブレットを持たない私にはどこでも読むことは出来ない。私が主に本を読む場所は電車の中とかカミサンの買い物を待つ間のスーパーの椅子、家のトイレで便器に座り込んでいる間などパソコンのない場所なので、青空文庫は長続きしていなかった。ところが、Stay-at-Home運動の今が機会到来である。


青空文庫のサイトを見ていると、今は便利に読めるソフトが増えている。試しに「青空in Browsersで縦書き表示」を選択して何か短編を読むことにしたのが本書である。たまたま新聞広告の「中学生までに読んでおきたい日本文学100編」の中で目に留まっていたためである。


初めて読んだのは小学5年の時だった。当時、少年雑誌の「譚海」を近所の町の本屋で毎月購入しており、書店のオカミサンとは顔馴染みだった。文庫本の書棚に岩波文庫の目録がぶら下がっていたので立読みしていると、「ボクチャンは本が好きそうね。『譚海』を買ってくれたお礼に一冊あげる」と言って進呈してくれた。これが私の読書熱に火をつけたのである。目録は文庫本で上段に書名と著者名、下段に56行の作品の内容が紹介してある。


「山椒大夫」はその目録から選んだものである。他に漱石の「坊ちゃん」や鴎外の「高瀬舟」など短編を読み漁った。尤も、みんな購入するだけの経済的余裕がなかったため、定期的に馬車で回ってくる貸本だったが。


今回読んだ「山椒大夫」はそんな少年時代の想い出を見事に蘇らせてくれた。




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