ある民度の低い人の「民度が違う」発言



麻生財務大臣が、日本の新型コロナウィルスによる死者数が欧米諸国より少ない理由を「国民の民度が違う」と述べた。こう聞くと誰でも「欧米諸国は民度が低い」と言っていると理解される危険があり、またまた物議を醸している。


「民度が低い」を辞書で調べると、『人格など卑しいさま。スケールが小さい。低レベルな。みみっちい。低劣な。人間が小さい』とある。どれを取ってもいみじくも、特定のある人を指しているようで、その人のイメージが鮮やかに浮かび上がって来る。


麻生財務相のこの発言が出たのは、こともあろうに参議院の財政金融委員会。国の中枢の国会内である。自民党の中西健治議員が、都市封鎖したフランスなどと比べて日本は緩やかな統制で感染を抑えたとし、「自由を守り続けてきたのは価値が高い」と与党らしい持ち上げた発言があった。答弁を求められた麻生財務相は外国から電話で問い合わせがあったとした上で、「『おたくとうちの国では国民の民度が違うんだ』と言ってやると、みんな絶句して黙る」と答えた。


何故「みんな絶句して黙ってしまう」のか、ご自身ではその意味の自覚がないらしい。人口百万人当たりの死亡者数は確かに日本は欧米に比べて少ないが、本当は韓国・中国・台湾・タイよりも多い。欧米諸国がこの実情を知った上での質問に対する返事なので、聞いた欧米諸外国はそのあまりにも夜郎自大な返事に呆れてモノが言えなくなったに違いない。


ある評論家は、度重なる失言から見える麻生氏の資質を『居酒屋での雑談のようなべらんめえ調子で話し、内輪話なら楽しく、座談の名手ともいえる。だが、「公私の区別をつけられない」と切り捨てる。吉田茂元首相を祖父に持ち、福岡の実家が財閥という出自も影響しているとする。恵まれた環境で育ち、発言を注意されたことがなかったのだろう。弱い立場にある人々への想像力が働いていない』と評している。


英語で「失言」のことを「gaffe」と表現する。この単語に出会う度に麻生氏の顔が浮かんで来る。上記評論家の見解によると、麻生氏の発言は失言ではなく本心であり本音である。


「政治家の発言に重みや迫力がなくなって久しい」という話を良く聞く。今回の麻生氏の発言は欧米諸国に改めてこれを認識させた結果になったようである。





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