一部の国産ウィスキーは日本製ではない



私は古くからのウィスキー・ファンである。20才を過ぎて胸を張って飲酒が認められた年頃に、トリスバーに連れられたのが始まりである。ジョニーウォーカー黒ラベルが一瓶1万円、赤ラベルが57千円の時代だったので、外国ブランドには手が届かなかったが、サントリーレッドとかニッカ黒ラベルクラスがその対象であった。


長じて、社用で海外出張の機会が増えると、これ幸いと憧れの海外ブランドを手にするようになった。モスクワ出張時に市内のドル・ショップ「ベリョースカ」で買ったジョニ黒が最初で7米ドル(当時の円換算で2520円)。ホテル・ウクライナの部屋の二重窓の真ん中にボトルを置くだけで冷えるので、その様子を撮影した写真は今でも持っている。海外出張から帰国する時は、免税範囲で持ち込める3本の中には必ずジョニ黒・オールドパー・シーバスリーガルが定番だった。いずれも当時の日本では買えない効果なものだが、ドル・ショップではいずれも7ドルだった。


その時の国産ウィスキーの最高級品は、ダルマの愛称のサントリー・オールドだったが、これも安月給のサラリーマンには高嶺の花で、バーに行ってもこちらがサントリー角瓶を飲んでいるのに、同席の女給にオールドを飲まれるのが癪だった。それでも、我が家で何か祝い事があるとオールドを飲むことがあったが、当時の味を知っている身には今のオールドの味が格段に落ちている。ネットで調べると改良を加えた結果とあるが、やはり支払った価格を念頭に置いての味の差に違いない。



その日本のウィスキーだが、最近の原酒欠乏でサントリーの「響」や「山崎」の高級ブランドが販売停止に追い込まれたニュースは耳に新しい。ニッカも同様である。原酒不足は日本だけでなく本場の英国にも及んでいる。この中で、鰻上りにウィスキーの需要が向上している中で、「日本産ウィスキーの一部は日本製ではない。ウィスキーですらない」との英文記事が目を引いた(こちら、ビジネスタイムズ英文)。殆どの日本製ウィスキーは英国やカナダの製品を日本製として販売しているという事実である。「ウィスキーですらない」とうのは、米国で人気の「焼酎」を“Shochu”という言葉がないので、米・麦を原料とする日本製ウィスキーとして販売しているらしい。


そう言えば、私が晩酌で楽しんでいるのはサントリーレッドからカティーサークやジョニ赤に変わっている。こちらの方が美味しく安いからである。





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