学歴詐称が炎上する社会



あるウェブニュースに面白い記事があった。見出しは「農業高校卒ライター、『早大卒』と詐称した後の針のむしろの人生」とある。記事を読まなくてもある程度内容の見当が付くが、中身は意外なものだった。(詳しくはこちら)。


このライターは自分から詐称したのではない。ある「人の学歴好き」のS子という女性から無理矢理、というか自然に学歴詐称をさせられた話である。特に私の興味を引いたのはこのS子の言動だった。実は私の現役時代に知り合いのあった、地域の社団法人の専務理事をしていた女性がまさにこのS子そのものだったのである。


その専務理事は仕事柄、地域の経営者や企業の幹部と幅広く交流があったが、その内のある個人を話題にする時にはいつも、「あの社長は京大卒、あの常務は慶応」などを常に枕詞にして話す癖があった。ご自身も奈良女子大卒だから、それを話題にする資格はあると見ていたらしい。出身校が判らない場合は、執拗に聞いて来て困ったこともある。従って、彼女の頭には氏名と学歴が常に密着していた。S子はどこにでもいると再認識した。記事にある「ポン女」もその専務理事から日本女子大のことと教わっていた。


我が国は学歴で人物が評価される社会である。ただ出身大学が判れば何学部を専攻したかには余り興味を示さない。一流技術系企業の社長が、農学部卒であっても神学部専攻だったとしても重要ではないのである。


小池都知事のカイロ大学卒の偽証疑惑が話題になっているが、同大学に在学していたのは事実である。在籍証明書も公開されている。私は外国語大学で学んだ経験から、当時はアラビア語が読み書き出来て話せるのは全日本総人口13千万人の中で100名に届かないと聞いたことがある。アラビア語が都政をリードするのにどんな利点があるかと言われればそれまでだが、それ程稀有な能力の持ち主であることは知っておいても良い。


政治家のエライ先生方の中に、天文学や哲学部で学んだ人がいるかも知れない。大学名だけが優先され、学部や専門は何かを問題視しない社会の象徴である。





ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント