レトロ文房具の仲間入り


鉛筆削り(3).JPG

我が家には上掲のような手動式鉛筆削り器がまだ現役で、いつでも取り出せる場所に置いてある。しかし、最近は滅多に文字を書くことはなく、たまにメモをするとかカレンダーの予定表に書き込む場合はボールペンやシャープペン、マジックペンが主流で鉛筆の出番が少なく、従って鉛筆削りを使うことは殆どない。


スーパーの文房具売り場などで見かける鉛筆削りは最近は電動式のものが多く、写真のような手回しの機械式は殆ど見かけない。以前、統一地方選挙の時に頼まれて、投票所で立会人を務めたことがあった。投票に来る人波が途絶えた頃を見計らって、選挙管理委員会の女性が票を記入する場所に置いてある鉛筆を、携帯鉛筆削り器で尖らしに回っていたのを見て、ここまで技術が発展しているのかと驚いたことがある。電池式なのか充電式なのか、また削り屑がどこに溜まるのかを聞くのを忘れた。


ここまで便利な文房具が登場すると、手持ちの手回し式はもう黒電話の世界である。今の小学生の中には知らない生徒もいるかも知れない。


しかし、我々が小学生の頃は、こんな便利な手回しの機械式はなかった。誰もの筆箱に入っている鉛筆削りと言えば「肥後守」と称する折り畳み式ナイフで、刃の背を親指で押して削っていた。友人の中には「肥後守」を起用に使う者がいて、鉛筆の先端の削った木の部分の幅が見事に同じ幅で、削り跡も芸術的に整うような技術を持っていた。


また、戦後の物資不足とあって、「如何に鉛筆を短くなるまで削るか」を競争したこともある。残り1cm位まで削り込むと鉛筆を握れず文字を書くことも出来なくなるが、鉛筆と同じデザインで先にアルミの金具がついて短い鉛筆でも保持する文房具すらあった。従って、新品の場合は長かったトンボ鉛筆でも殆ど使い切っていたのである。


手回し式鉛筆削り器はここまで短くなると使えない。精々5cm位までが限度だろう。今はレトロの仲間入りをしたと言っても、残り1cmまで削り込んだ我々の時代から見れば贅沢な文房具なのである。






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