日本ならではの文化、「貰い水」



今日の毎日新聞の「余禄」に、使い捨てペットボトルを無くするために、マイボトル携行を推奨する一文がある。香川県など一部自治体でその運動を応援するため、県挙げて飲料の湯水を見知らぬ人にも提供する取り組みを紹介している。「空気と水はタダ」が当たり前の言葉として使われている日本ならではの話と思いながら読んだ。


京都に住んでいる時は、広沢の池の近くの嵯峨に家があった。徒歩15分程の場所に嵯峨釈迦堂があり、隣接して「森嘉」という嵯峨豆腐の老舗がある。市販の豆腐の2倍はする高級豆腐で、近隣の嵯峨豆腐料亭だけでなく一般にも供給している。朝早くから行列が出来る人気で、店の前に水道栓が建っている。京都水道局の水道ではなく、良質の冷たい地下水が湧出し、嵯峨豆腐はこの豊富な名水を使って作られる。この路上に立っている水道栓も、近所の人達が無料で自由に汲めるので、私も大きなボトルを両手に頻繁に汲みに行ったことがある。名水をタダで提供してくれていたのである。昔からこんな地方文化があった。


出張で海外に良く出かけて驚いたのは、殆どの国でタダの筈の飲料水がカネを払う必要があったことである。特に水道水が硬水の欧州では、蛇口から出る水は飲料に適さない。ドイツなどでは、ビールより炭酸水の方が高価だった。今でも変わらないと思う。


ペルーのリマに住んでいた時は、家の中に大きな陶器製の水甕が設置してあり、水道水で満たしておく。下の方に蛇口があり、濾過された水を取り出す。それをヤカンや鍋に入れて煮沸し、冷ましてから飲むという面倒な手続きが必要だった。アンデスの鉱山から流れ落ちる川の水は重金属がふんだんに含まれているからである。それでも現地の人は公園に設置の水道栓に口を当ててジカに飲んでいる姿を何回も見た。


いろんな国に行ったが、ホテルの水道水がそのまま飲めた国は知らない。お隣の韓国でも、飲料水は買った方が良いとの助言を受けた。


我が日本は、豪雨水害で生活が悩まされることはあるが、飲料水は無料で手に入る世界でも稀有な国なのである。




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