古ぼけた記憶の隅から掘り出された名前


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不謹慎な表現だが、「あの人はまだ生きていたのか」と思わせる人達の名前を折に触れて耳にする。特に、自分の少年時代に好みだった歌手や俳優に多い。外国映画や軽音楽が津波のように日本に押し寄せた時代、それに熱狂した時に耳にし、スクリーンで見て印象に残っている名前である。今日のニュースで目にした名前は、オリヴィア・デ・ハヴィランドである。


米国の女優で、一昨日の7月25日に104才で老衰のため亡くなったとの速報をネットで接した。この女優の名が印象に残っている理由は、私が中学生の頃、友人と良く京都市内の二番館や三番館に出かけたことがある。お目当ては洋画で、西部劇や中世の騎士が活躍する活劇が多かった。


その時の私のファンだった男優にエロール・フリンがいた。鼻の下に八字髭を蓄えた二枚目で、西部劇の騎兵隊やフェンシングでやり合う騎士の役が良く似合った。今でも覚えている題名は、「海賊ブラッド」、「ロビンフッドの冒険」、「壮烈第七騎兵隊」、「進め龍騎兵」などがある。これらの作品に登場する相手役の女優はいつもオリヴィア・デ・ハヴィランドだったので、遂その名前と顔も覚えてしまった。その彼女が後年見た映画、「風と共に去りぬ」に出て来た時は胸が躍ったのを覚えている。演技もアカデミー助演賞にノミネートされる程の名演だった。


オリヴィアは当時、美人女優ともてはやされたヴィヴィアン・リーやエリザベス・テーラーのような卓越した美女ではない。また美人に良く感じられる表情の冷たさもない。むしろ、普通に見られる家庭的な女性で、同年代のジューン・アリスン(「グレンミラー物語」に登場)タイプのほのぼのとした温か味を感じさせる容貌である。


「風と共に去りぬ」を見て以来、彼女の映画を観ることはなく、半世紀以上の時が経っているので、とっくの昔に故人になっていると思っていた。


今回の訃報に接し、改めてWikipediaで調べると、舞台女優でもあり映画の主演を務めた上、ハリウッドの改革にも関与した活動家であることを初めて知らされた。


少年時代のファンがまた他界したが、恐らく私の記憶の中の最長老だろう。今日のNYタイムズ訃報欄には、『「風と共に去りぬ」登場者の最後の生き残り』とあった。




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