日本でコロナによる死者が少ないミステリー



英国のBBCニュースが「日本では新型コロナによる死者数が不思議なほど少ないのは何故か」と題する記事を出した。人口10万人当たり死者数が世界で一番多い英国としては何としても知りたい事情だろう。同社の日本特派員が日本での数多くの実例、専門家の意見を蒐集した報告である(こちら英文)。


コロナによる死者の数がダントツに多いのは米国の126,140人で英国は43,659人だが、人口10万人当たりでは米国38.6人に対し英国は65.7人と逆転する(数値はいずれも6月末現在)。一方、日本では972人、10万人当たり0.8人なので注目されるのは当然である。しかし、日本よりもっと死亡率が少ない国に韓国・台湾・香港・ベトナムがあるが、ここでは日本に焦点が当たっている。日本はこれら近隣諸国のような厳しい対策を取らなかったのに驚かされたのがその理由としている。


記事には、日本は高齢者人口比率が高い、東京に代表される大多数の移動手段が恐ろしい程過密状態の電車など悪条件の中でも、WHOの検査数を増やせとの勧告に耳を貸さず、欧州のような大規模の厳密なロックダウンもしなかった。


では何が功を奏したのか。日本人が以前にCovid-19でなく、それに似た何か「X因子」が国民に「歴史的免疫」を植え付けたという説、挨拶の時にハグや頬キスをするスキンシップの風習がない昔ながらのソーシャル・ディスタンスが自然に守られているとの説、また日本人には100年以上前からマスクをする習慣が定着している、外出から帰宅すると手洗いやうがいをするのはコロナ騒動以前の生活習慣だったとの意見などが記述されている。極めつけは、現役の大臣から「欧州と日本の国民は民度が違うんだ」と一蹴されてしまったともある。これらはいずれも、決定的な説明にはなっておらず学会から異論もある。


記事は、「従来の日本人の生活習慣を他の国の人達が再現するのは難しい。またそれが死亡率低下の確固たる理由ではない」と結んでいる。結局、判らず仕舞いなのである。新型コロナはその発生原因から感染経路、ワクチンや治療薬など何一つ判っていない。


見出しにつられて長文の記事を読まされた英国人は、結局結論のない話に欲求不満を感じたに違いない。





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