平熱の高い人の受難


グラウンドゴルフ場に入ると、まずクラブの幹事に当日朝に測った体温を報告し、机の上に置かれた消毒薬で手指を消毒するのが出席前の行事となっている。昨日のコンペで「36.9度」と報告すると、「エライ高いな。もう少しで参加自粛だ」と言われた。本部の規定で、体温が37.0度を越えると参加出来ないことになっている。しかし、私の平熱は比較的高いのである。


何故、37.0度が境界線として規定されたかの理由は単純である。協会の全会員の平均年齢は76.1才で大多数が後期高齢者、つまり水銀体温計で育った人間で、体温計がデジタルになった今でも癖で、体温を測定する前に体温計を振る人もいる。水銀体温計には37度の目盛りが赤色で表示されているため、これを超えると微熱があるとの解釈である。


コロナに感染しているかの自覚症状の一つとして、当初は「37.5度が4日以上続く」のが目安だったが、今は発熱の数値を削除したので境界線が不明になっている。


周囲の知人の中には、私より平熱がまだ高い人がいて常時37度を越えていると言う。診療所へ行っても、飲食店に入ろうとしても拒否されることがある。口頭での報告だけなら低い数値で誤魔化すことが出来るが、今は赤外線非接触型体温計の普及で、オデコに筒先を突き付けただけで即時に体温が表示される便利な道具がある。


ただ、この最新式体温計がクセモノで、体温計というものの皮膚の表面温度を表示するので、本当の体温ではないとの意見がある。事実最近のように気温が高くなると皮膚表面の温度が高くなり、実際の体温より高く表示されるのが普通らしい。


グラウンドゴルフ場の参加受付デスクでも、体温の測定を忘れてきたというと、用意の赤外線式体温計を振り向けられる。屋外の炎天下での測定は、この新型非接触型体温計は「ほぼ意味がない」(早稲田大学永島教授)との意見もある。


グラウンドゴルフ場では受付前に、持参した保冷剤で額を十分冷やしてから測温を受ける人もいて、通り一片の規定は全く茶番劇である。


我々平熱の高い人間は診療所で「平熱が高めの証明書」を出して貰う制度を導入して欲しい。でないと、学校にも入れて貰えない人が出て来る。しかし、その証明書を出す場合は、涼しい医院の中で長時間待たされて身体が冷え切った患者の体温を測定するだろうから、平熱より下目の結果が出るきらいもある。困ったものである。



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