認知症に及ぼす音楽の力



英国リーズのあるカフェに異民族の人達が寄り合っている。彼らは主にアジア・中東・アフリカ系の英国内ではマイノリティで、おまけに認知症を患っている。夫々の文化や言葉が異なるが、音楽を聴き一緒に歌うために週一回集まっており、これが認知症の進展を和らげる効果をもたらしている。音楽とはこの点で強力な武器なのである。


「言葉の違いにより話することに抵抗感を持ち、夫々生きて来た道や文化の違いにより、寄り合うことに消極的になりやすい。認知症を患っている人達には負のスパイラルに陥る道である。音楽はこんな障害を簡単に解決してくれる」と専門家は話す。「認知症治療に於ける音楽は、安らぎを与え、人々の生きて来た過程の記憶を軽く叩き出し脳に良好な刺激を与える。誰もが母親の歌う子守唄を聞きながら、彼女に抱かれて育って来た。成人になってからも音楽のリズムは誰もの身に付いている。多くを語る言葉は必要ではない。音楽は自分を表現したい人々に大きな力となっている」とも付け加えている。


ガーディアン紙記事より一部抜粋(英文こちら)。


記事は音楽とはどのジャンルのものを指すのかについては触れていない。民謡なのか歌謡曲なのか或いはクラシック音楽かはこの際無関係なのだろう。今まで生きて来た過程の中で身に付いた音楽を思い出して懐かしむのはジャンルを問わない。


私の知人の中で、クラシック音楽にかけてはプロ級の専門家がいる。作曲家の生涯や無数の曲の構成や成り立ちに詳しい。所有しているレコードやCDの数は資料館に収められる程の量がある。その彼の口癖が、「音楽を『癒し』として聴くべきでない」と言う。もっと高尚なものだとの意だろう。


音楽の聴き方には基準はない。癒される積りはなく聞き出した名曲に知らぬ間に癒されていることもある。初めから安らぎを求める聞き方もある。知人のように厳格な文法のように聴く聞き方もある。どれが良い悪いの話ではない。


ガーディアン記事にあるように、音楽とは理屈では表現出来ない大きな力を持っているものと改めて認識した。



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