光らない反射テープ



夕食後、腹ごなしを兼ねて約20分のウォーキングに出かける。前半は近所の小学校を一周、後半は幅2m位の車も通れない田畑をジグザグに貫く小道である。秋の日の暮れるのは早く、周囲は真っ暗なので懐中電灯片手に反射板テープを貼り付けたタスキを肩からかけている。


この襷は運転免許証更新の際、運転免許所からくれた高齢者用安全襷で「守山野洲交通安全協会」の名が刷り込んである。免許所から貰ったと書いたが、実は運転免許証更新料支払いの時に同時に交通安全協会会費として徴収された1,000円と引き換えにくれたので購入したと言う方が正しい。


この交通安全協会会費の支払い方法は地方自治体により異なるようだが、私は京都にいる時から現在の滋賀県での方法と全く同じで、同じ窓口で免許証更新料と同時に支払う。従って新しい免許証の交付を受けるために必要な費用と思ってしまうが、本当は任意で断ることが出来るというのは相当更新を繰り返した後で知った。そう言えば、支払いの時に「交通安全協会にご協力頂ける場合は更新料と同時にお支払い下さい」との一言はついている。但し、辞退出来るとの説明はなかった。


交通安全協会に入会すればどんな特典があるかの説明はない。ただ地元の道路交通地図とか教科書のような交通教本をくれる。くだんの安全襷はその時に貰ったものである。私は会費を支払う時はいつも「ハイ、警察OBの天下りの給料」と嫌味の言葉を添えて支払っている。事実はその通りらしい。


夜のウォーキングにはその安全襷をかけて歩いている。小学校に沿う道は自動車の行き交いが多く、ヘッドライトに照らされる度に襷が光っていると思っていた。ある時、同じように懐中電灯を持って行き違った人が同じ安全襷をかけていたが全く反射しない。相手の人が「オタクも同じ襷をかけておられるが、全然光っていませんね」と言う「そう言えばオタクも全く見えませんよ」と言うと吃驚していた。お互いに光っているものと思っていたのである。


これなら、スニーカーの踵に貼り付けている百均で買った黄色い反射テープの方が良く光る。交通安全協会は格好だけつけて、実際に反射するかどうかの検証はしていないらしい。天下りの給与さえ確保出来ていれば良いのである。