史上最低の米国大統領



「貴方は史上最低の大統領だ」と面と向かって叫んだのは民主党バイデン候補である。米大統領選の候補者テレビ討論会で、バイデン候補が発言すると大声で遮り話をさせないのに業を煮やして思わず口走った買い言葉だったが、これがトランプ大統領の性格・言動を世界の人々が感じている共通の思いに違いない。一言で言って、礼儀知らずのヤンキーそのものである。


海外メディアは一斉に、「史上最悪の討論会」と評し、今回の討論会の司会者が米国で唯一のトランプ・ベッタリのFOX社のニュースキャスターだったにも関わらず、その彼をして「討論会を混乱させた責任は大統領にある」と討論会の追加ルールの導入を提唱させた。大統領は反発している。ここにもルール無視の自己本位の姿勢が伺える。


コロナ感染拡大を防ぐため、外出時や人前ではマスクをかけるのが世界の常識となっているが、トランプ大統領は「科学的根拠がない」とルールを無視してマスクを軽視した。その結果かどうかは別として、大統領はコロナに感染してしまった。実際には10月1日に陽性反応を伝えられていたが、側近には「誰にも言うな」と指示して公表せず平常通り執務していたと言う。発熱や咳などの症状が現れて2日後に軍病院に入院した。その翌日、入院中にも関わらず防弾使用の車に乗って外出し、病院の外に集まっていた支持者達を驚かせた。


この行為に医療関係者は激怒している。自身が定めた対コロナの公衆衛生ガイドラインでは、治療中の感染患者はウィルスを放出しており隔離しなければならないとしている。大統領のこの行為はボディガードや車の運転手、同乗した全員が全て14日間の隔離が必要となった。「彼らは病気になるかも知れない。死ぬかも知れない。大統領は狂気の沙汰だ」と医療関係者は批判した。


要するに全て自分中心の行動で、そこには国民のためを考える指導者ではないことを自ら証明している。今回の大統領選挙では既に敗北の可能性を自認して、今から投開票の結果についての反論、それを裁定する最高裁判事を自党の息のかかった後任者を既に指名している。


「史上最悪の討論会」を生んだ選挙戦は、「史上最悪の泥試合の選挙戦」となることが予想される。